インドネシア代表は15日、アジア最終予選で日本代表と対戦する。
今回話題になっているのは、なんといってもインドネシアの帰化戦略であろう。
かつてオランダの植民地であった彼らはここ数年、同国にルーツを持つオランダ生まれの選手を代表チームに多数招き入れており、今回は招集メンバー27名のうち14名が帰化選手と伝えられている。
ただ、帰化選手に頼ろうとした国は過去にもあったが、あまり成功した例がない。
最終予選で同じグループCに入った中国代表は近年、複数の外国人選手を帰化させて代表に招き入れているが結果に結びつかず。
逆に14日に行われたバーレーン戦では、ブランコ・イヴァンコビッチ監督が就任して以来初めて「帰化選手ゼロ」で臨み勝利した。
日本代表の久保建英も14日の練習後、帰化選手の招集で熱狂するインドネシアについて「言い方を悪くするとやっぱり新規の選手が多い」と冷静に話した。
選手のプレーする地域や所属クラブは華やかにみえるかもしれないが、それがかえって問題を見えにくくすることもある。
Qolyでは、今年のアジアカップで日本代表がインドネシアと対戦する前に、同国でプレー経験がある現役フィリピン代表の佐藤大介選手に話しを聞いた。
佐藤選手は最初にインドネシアに来た際、「すげえな。これからすごい勢いで発展するんじゃないかな」と思ったそう。しかしその後さまざまな現実を目の当たりにし、「思っていたよりちょっと難しいんじゃないかと思っています」と考えを改めたという。
そしてインドネシアと同じく近年帰化選手を重用しているフィリピン代表についての話だったが、以下のように語っていた。
インドネシアを熟知するフィリピン代表DF佐藤大介がインドネシア代表を語り尽くす
「最終的な解決方法はその国のアカデミーから底上げをしなきゃいけない。(中略)2030年ワールドカップを目指すことを考えたときにこういう(帰化を用いた)解決方法はアリだと思いますけど、長い目で見たときに国内サッカーの発展がしっかりしないといけないと思います」