そして、私はドイツW杯の決勝でハーグリーヴスの代理人と会った。いい男だ。弁護士でね。私は『ユナイテッドで彼を成長させられる』と言った。それは結局悲劇になったね。
ハーグリーヴスは、自分のすべてに自信を持っていなかった。フィジカル的な困難を乗り越えるという十分な決意を見せなかったよ。私の好みではなかった。
トレーニングでも、彼はしばしば容易すぎるチョイスをしていたのを目にしたよ。彼は私のキャリアの中でも最も残念だったね」
ハーグリーヴスはカナダ生まれのイングランド人選手で、16歳でバイエルン・ミュンヘンに加入したという異色のMFだった。19歳からトップチームでプレーし、2005-06シーズンにはアリアンツ・アレーナ完成後初のゴールを決めている。
2007年の夏に2500万ユーロ(およそ30.8億円)と言われる巨額の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加わったものの、度重なる怪我によって出場機会は限られ、2年目からはほとんど出場機会がなかった。
その後マンチェスター・シティへと移籍したあともコンスタントにプレーできず、31歳という若さで現役を引退している。