日本初の試み！湘南が「クラブトークン」発行で描く未来とは(後編)

―特典の中には VIP席や貴賓席での観戦というものがあります。あの特典の価格は1名分なのですか。

平：VIP席が1名分ですね。貴賓室というルームは4名です。それを加味したポイントの設定をしています。

―注意事項に譲渡禁止と書かれています。特典なども譲渡禁止になりますか。

田中：基本的には御本人様のみです。貴賓室は4名様なので共有することができますが、基本的には本人に特典を提供することが原則となります。

―友人に、 VIP席での観覧権をプレゼントするということも難しいですか。

田中：オペレーションの問題もあり、難しいかと思います。ただ4名で共有できる貴賓室を皆さんで利用していただければ、近いことができるのではないかと思います。

画像提供:フィナンシェ

―最後にサポーターに対してメッセージをお願いします。

平：まずは私たちがプロスポーツチーム初のトークンの取り組みをさせていただくというところで、大成功になるかどうかも分からないですし、いろいろ学ぶところもあると思います。最初の事例をつくるというところで、スポーツ業界の発展につながれば、とは考えています。

そこでもちろんサポーターの皆さんに新しい取り組みを通じて楽しんでもらいたいです。ましてやコロナの状況で通常の楽しみ方が難しい中で私たちクラブが何ができるかというところで、フィナンシェさんとこういう御縁をいただいて取り組みを始めさせていただいたので、ぜひ今年１年まずは見守っていただければというか、楽しんでいただければと思います。

田中：私もサッカーを愛するものの1人として、やはりこの2021年、ニューノーマル時代になり観戦の仕方も変わると思います。弊社としては、そのような状況下においても、さらなる楽しさをつくっていきたいと思っています。

そのためにはファンの方たちが積極的にクラブ運営や企画に関わっていくことが、これからの新しい楽しさの１つになります。ぜひ、今回ベルマーレサポーターさん以外でも参加いただいて、サッカークラブの演出を決めていくところにみんなで参加してもらえれば、僕らもより一層の楽しさを提供できるのではと思っています。ですので、皆さん参加いただいて、一緒にストーリーを楽しんでいただければなと思います。