―では、今後マーケットとしてもどんどん成長し、ほかのクラブも取り入れていくところが増えていくのではないかというふうに思われているのでしょうか。
はい。実際に STVVはSocios.comに参画しているクラブの中では市の人口規模やファンベースは一番小さい部類ですが、それでもマーケットキャップのトークンの時価総額を見てみると、(トルコの)トラブゾンスポルや(イタリアの)AS ローマのようなビッグクラブに肉薄しているという部分もあります。
そういうこともあって、いろいろなクラブさんから問い合わせが来ています。
ファンマーケットキャップ(https://www.fanmarketcap.com/)より
―それはベルギー国内だけではなく、ベルギー国外も含めてということですか。
そうですね。世界各国から「名だたるビッグクラブに混ざってSTVVがトークンを発行しているけれども、実際にはどうなんですか」という問い合わせが結構来ています。
―STVVでもトークンは機能しているのかということなのでしょうか。
世界的なビッグクラブではなくても、ファントークンを使ってきちんと運営できるのかどうかという視点で、いろいろなクラブからお問い合わせをいただいていまして、実際に紹介させていただいたクラブさんもあります。マーケットとしては、間違いなくこれからも成長してくと思います。
―サッカーに限らず、スポーツ全体でということなのでしょうか。
そうですね。スポーツ全体で成長していくマーケットかなと思っています。
―マーケットが大きくなっていくと、消費者にとって言語の壁が大きな障害になるかと思います。そのあたりはどうでしょうか。
日本人は新しいエコノミーに対する理解が進んでいるという認識です。アーリーアダプターの方が非常に多いので、シリコンバレーで出たサービスは、まず日本ではやるケースが多い。
Clubhouseしかり、ほかのサービスでもそうなんですけれども。日本がある種新しいサービスが適合し、受け入れられるのかの試金石になっているケースがあります。
トークンを購入している金額で考えると、日本の投資家が大きいシェアを占めているという話も聞いています。重要なマーケットとして考えると、そこまで言語の壁というのは大きなハードルにはならないのかなと思っています。