―ファントークンを買っている国でトルコが非常に大きいと聞いています。STVVのファントークンを買っている人の中にもトルコの方がいると思うのですが、直接 STVVに問い合わせなどはありますか。

問い合わせはないですけれども、SNS の反応でたまにトルコ人を見かけるようになりました。

―そういった部分も含めてマーケットとしての成長を実感されているわけですね。

はい。

―ファントークンではファンとクラブ双方向での新しいエンゲージメントの形を考えています。双方向でやり取りができるというのは、クラブ側としても印象は違うのでしょうか。

今までやはり投票活動や SNSでの活動は、クラブから発信して、それを見ていただくという受動的な体験になっていたのですが、ファンが能動的にある種の意思決定に関わっていったり、単なるアンケート投票ではない実際に自分たちの投票が選手やクラブの活動に影響を与えるという点で非常に重要なファクターになったのではないかと思っています。

―実際に投票などを通じてクラブ側の想定していたこととは違う反応が来ることもあるのでしょうか。

そうでもないです。まずこちら側も、ファンがどんなことを望んでいるかということをベースに選んでいますので、投票結果が大きく想定と乖離するということはまずないです。

今後の展望について

―今後の展望や取り組みで何か考えていることはありますか。

2つあります。1点目が、STVVが小クラブとしてトークンを発行して一定の成功を収めていることで、スポーツクラブでマーケティングや広報をやっている方がより活躍できるというパイロットケースになれればいいなと思っています。

2点目が、ファンエンゲージメントというのはもともといろいろなクラブで課題になっていた部分だと思いますので、STVVも含めて今後トークン活用のみならず、世界各国のファンの方々であったり、地元のファンの方であったり、いろいろなファン層というものが楽しめて、かつクラブにとってもメリットのあるような取り組みというのを、ほかにもやっていきたいと思っています。

―ユヴェントスは音楽関係の投票も行っています。STVVでは音楽関係の投票は行わないのでしょうか。

もちろん選択肢としてはあります。私自身の意思というよりは、クラブとしてどういうことをやっていくのかという方針の問題にもなってきます。次のイベントをどうするかというのは、方針が決まり次第追って発表をさせていただければと思っています。

―最後にファンの方、あるいはファントークンを導入してみたいと考えていらっしゃる方に対してコメントをお願いします。

ファンの皆さま、いつも試合を見ていただいたり、クラブや選手をフォローしていただいてありがとうございます。今後もSocios.comの活動を通じて、より皆様に楽しんでいただけるような仕組みをいろいろ用意していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

導入してみたいクラブや気になっている企業さんがいらっしゃいましたら、クラブの広報が対応させていただきますので、お気軽にご連絡をいただければと思っております。

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