「基本的には人材である。

開幕時点でガブリエウは膝の怪我から回復中だったし、GKアーロン・ラムズデールと冨安はまだ加入していなかった。

この3人の加入はDFラインのソリッドさに大きな違いを生み出した。それを裏付けるスタッツがある。

ラムズデールはいまだに失点していないし、ガブリエウはバーンリー戦で8度のクリアを記録、冨安は空中戦に全て競り勝った。

だが、この数字が守備陣全体に漂う自信にあふれたムードを正当化するものではない。

指揮官は「試合中に困難な状況に陥っても、最後は勝てるという自信と信頼が生まれている」と語っている。

まだ10日ほどしかともに練習していないにもかかわらず、守備陣のまとまりには驚くべきものがある。

それを象徴するのが、守備時の選手間のスペースだ。

バーンリーがベン・ホワイトを狙ったロングボールを放り込んだ際、ガブリエウと冨安が彼の近くに陣取り、バーンリーを勢いづかせるセカンドボールを奪おうとするシーンが何度も見られた。

ブレントフォード戦でカラム・チェンバースとパブロ・マリがホワイトをサポートしなかったのとは対照的である。

その開幕戦ではホワイトが狙われた際、彼の周囲には味方がいなかった。それが改善されているのは明らかだ。

新加入選手たちが驚くべき速さで適応したように見えるが、そこには明確なセットアップがある」