マンチェスター・ユナイテッドで通算204試合に出場した元韓国代表パク・チソン。Jリーグから世界的な選手へと飛躍したことでも知られる人物だ。
彼はいまでもユナイテッドファンから愛されているというが、本人がユナイテッド時代のチャントはもう歌わないくれとファンたちに求めた。
「パク、君はどこにでも現われる」という歌い出しのチャントなのだが、「君は母国で犬を食う」という歌詞も含まれている。
今季から韓国人FWファン・ヒチャンがウォルヴァーハンプトンでプレーしているが、8月に行われたユナイテッド戦でこのチャントが歌われたそう。
そうしたなか、パクはユナイテッドの公式ポッドキャスト配信『UTD』でこう語った。
パク・チソン
「彼(ファン・ヒチャン)がこれを聞いたことは本当に気の毒だ。
ユナイテッドンファンたちが彼に対して悪意を込めて歌ったわけではないことは分かっている。
それでも、あの言葉(犬食)を止めるようにファンたちに教える必要がある。最近では韓国人への人種差別的侮辱になる。
あの言葉は韓国人にとって非常に不快なものであり、若手選手たちがこのような歌を聞かされたことは本当に気の毒に思う」
「韓国では状況が大きく変わった。
歴史的に犬肉を食べていたことは事実だが、特に若い世代はそれを嫌悪している。文化は変わった。
ファンにはあの言葉を歌うことを本当に止めてほしい。あの歌を聞くと韓国人は不快になる。止める時がきた」