フィリップ・トルシエ 「フラットスリー」
その強烈な個性により日本人に強く記憶されているフランス人のフィリップ・トルシエ氏。彼は、日本人が世界と戦うには3バックが必要であると説いた。
通常3バックは中央の選手がリベロorスイーパーとして深い位置をとるが、トルシエ氏の「フラットスリー」では3人のDFが横一線=フラットに並ぶものだった。
中盤を厚くし、高い位置でプレスをかけることでラインを押し上げ、全体をコンパクトに保つ。3バックとしては珍しくオフサイドトラップも多用した。
このシステムでは松田直樹、宮本恒靖、森岡隆三らが重用された他、本来はMFである中田浩二らもDFとして起用されている。