今季途中でバルセロナの監督を解任されてしまったロナルト・クーマン氏。わずか1年半しか愛する古巣を率いることができなかった。
財政的な困難に直面したことでリオネル・メッシらの離脱を許さなければならず、なかなか結果に繋げられなかった。
今回彼は『Algemeen Dagblad』のインタビューに答え、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長に追い出されてしまったと明かしたという。
ロナルト・クーマン
「バルセロナは、チャビ・エルナンデスに与えられたような時間を私には許してくれなかった。
それは私にとってまだ苦痛に感じるものだ。あらゆるコーチは取締役会からの忍耐と時間を必要としているのだ。
ジョアン・ラポルタは説明していた。『経験が不足しているので、チャビ・エルナンデスが監督になることはないだろう』とね。何千回もだ。
しかし、彼が後ろに隠れるための誰かが必要だったのだ。私はラポルタにとっての監督ではなかったのだ。
会長選挙が行われたあと、最初の瞬間からその気持ちを感じていたよ。上から行われるべきサポートが欠如していたのだ。
私にとって、重要なことはお金ではなかった。バルセロナの監督として成功したかった。そのためにできる限りのことをやったが、ラポルタ会長が私を追い出したがっていることを知った。
しばらくの間、カンプ・ノウに行くことはないだろう。この会長との間で、何も怒らなかったふりをすることなどできはしない。
メッシが離脱したにもかかわらず、フェラン・トーレスを獲得したことには驚いている。財政を整えるために何人もの選手の退団に同意したのは経営陣だ。
しかしリオネル・メッシを手放した直後に5500万ユーロで誰かを引き入れようとするのは…何か他のことが起こっていないのだろうか。なぜメッシは退団しなければならなかったんだ?」
後任になったチャビ・エルナンデスは、若手の起用を積極的に推し進め、このところチームを劇的に改善させている。
しかし、彼にはバルセロナの首脳陣によって時間やサポートが与えられており、自分にはそれがなかった…と感じているようだ。