――展開を考えると引き分けでもOKだが攻撃姿勢を崩さなかった。
そうですね。(三笘)薫が入ってきたっていうのも一つのメッセージだと思いますしそこは感じ取ってはいました。
今日は絶対に勝って決める。ブレることなく引き分けでいいとは全く考えませんでした。それはチーム全員が共有できてたんじゃないかなと思います。
――アシストのシーン。守田選手、三笘選手との川崎ホットライン。
横目で守田と目が合った時に、多分後ろに隠れてたんですけど、絶対前に入ってくるっていう確信があって。感覚だけでアウトで出して、もう一回当てて入っていくっていう川崎に来てからずっとやってたことを表現しました。
クロスに関しては薫が絶対あそこにいると思っていたので、無理な体勢でしたけど無理やり上げて薫が決めてくれました。
薫とは去年一昨年と一年半一緒にプレーしましたけど、アイツが入ってくるポイントと僕があげるポイントはずっと意思疎通ができていた。今日はそれが点に繋がったので本当に良かったなと思います。
――まさに川崎で見たプレーとご自身でも感じました?
守田とのプレーもそうですし薫とのプレーもそうですけど、やっぱり一緒にやってたからこそ。そこのアドバンテージが一個オーストラリアの守備陣を上回ったかなと思うのでそこは良かったと思います。
――原口選手が入ってきたことで中盤に勢いが生まれた面もある。
元気君はハードワークというか五分五分のボールをマイボールにする力とか本当にすごいし推進力もある選手。
どんなゲームの内容にも多分対応できる選手なので。あそこも状況を見ながら高い位置をとっていた僕に預けてくれたので、欲しいところに出してくれたなあと思います。
――この結果は自信になる?
そうですね。こういう本当にプレッシャーがかかる試合で今日は全体的に楽しみながらできました。
生きてる心地がするというか本当にヒリヒリして。そんな試合でプレーできたというのは僕の中の経験値としてかなり上がったんじゃないかなと思います。
――今は川崎所属だが元湘南として“湘南魂”もあったのでは?
そうですね。どこまで行っても僕の土台はチョウ(キジェ)さんに叩き込んでもらった。泥臭さというか最後まで諦めずに点を取りに行くっていうのは、湘南で育ったからこそだと思ってます。