現在フェネルバフチェに所属しているメスト・エジル。昨年アーセナルを退団し、ルーツを持つトルコに移籍した。

彼がアーセナルとの契約解除に至った理由の一つとして伝えられたのが、「クラブが求める減給の要請を拒否した」という点。

エジルはクラブで最も高額の給与を受け取っていたものの、新型コロナウイルスの影響による15%(※最終的には12.5%で合意された)の減給要請を受け入れなかったという。

エジルの代理人を務めているエルクト・ソユットは、『Arsenal Fans TV』でその理由について以下のように話したそう。

エルクト・ソユット

「給料が減らされることになったが、エジルは『そのお金はどこに行くんだ』と尋ねてきたよ。

彼はクラブから誰も解雇されることがないという保証を望んでいた。そして経営陣も給料を減らすことをね。

もしその保証が与えられていたならば、エジルはもっと大きな減給でも受け入れただろう。お金の行き先を知りたがっていたんだ。

他の選手を買うためのものなら、それを受け入れたくはなかった。皆の職を確保するためなら、それを負担したかったんだ。

私がエジルと仕事を始めた最初の瞬間から、彼は慈善活動を断ったことがない。貧しい家庭で育ち、運良くサッカーでそれを脱出した男だ。

彼の母親はよくエジルに言っていた。『息子よ、あなたは神からの贈り物なのよ。授かったものを困っている人々に分け与えなければいけません。さもなくば私の息子ではありません』と。

だから彼は共有の精神を持っている。いつも恵まれない人々に分け与えている」

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なお、エジルはアーセナルが55人の従業員とマスコットのガナーサウルスを解雇したとき、その一部の給与を支払う約束をしたとされている。

ちなみにエジルは先日フェネルバフチェのチームから除外されており、その原因は途中交代を巡って監督と衝突したためであると伝えられている。

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