日本人選手がゴールした試合が大荒れになり、多数の死傷者が出る大惨事になった。
悲劇的な事件が起きたのは、インドネシア1部リーグのアレマ対ペルセバヤ・スラバヤ戦。
試合は山本奨の決勝ゴールでアウェイのペルセバヤが2-3で勝利した(アレマの山口廉史も途中出場)。
『Bola』などによれば、ホームで最大のライバル相手に23年ぶりの敗戦を喫したアレマのサポーターはそれを受け入れられなかったという。敗戦直後に3000人ほどがピッチ上に侵入してパトカーを燃やすなど大暴れすると警察当局や警備員と衝突したとのこと。
当局側から催涙弾が発射されるとサポーターたちはパニックに陥り、出口に殺到したことで押し倒されるなどしたようだ。
この混乱で120人以上が死亡。地元保健当局者は「120人以上が亡くなった。カオス、密集、踏みつけ、窒息で死亡した」と述べている。
アレマのアシスタントコーチはこの事件に心を痛め、サッカー界から去ろうと考えていたという。ただ、翻意したようで、SNSにその理由を綴っている。
「今回の悲劇でサッカー界から去ろうと思っていた。人の命が犠牲になるのは、サッカーにとってふさわしいものではないから。
だが、この悲劇で15歳の娘を亡くした父親から「決して諦めない精神を持ち続けろ」と言われた。
その精神はインドネシアサッカーを再建させるために蘇り、決して消えることはない。インドネシアサッカーのために改善し、変わろう」
元選手だったというコーチは遺族から逆に励ましの言葉をかけられたそうで、インドネシアサッカー界に尽くすことを決意したとのこと。