FIFAワールドカップ・カタール2022のグループステージ第3節、勝ち点3のイランと勝ち点2のアメリカがラウンド16進出をかけて戦った。

どちらも勝利を必要としている状況であるだけに、序盤から非常に激しい展開に。キックオフ直後はイランが強烈なプレッシャーをかけてペースを握りにかかる。

しかしながら、アメリカはそこで逆にそれ以上の激しさでファイトし、速攻を仕掛けて人数をかけ、波状攻撃に繋げていく。

それによって徐々に試合の主導権はアメリカに移る。イランはタレミを左サイドに移して中盤を厚くしたが流れは変わらず、ピンチの場面が頻発する状況となった。

そして試合が動いたのは38分。アメリカが左サイドからクロスを入れると、ファーポストに入ってきたセルジーニョ・デストが頭で折り返し。そこにクリスティアン・プリシッチが飛び込み、ゴールへと押し込んだ。

そのプレーで相手選手と接触したプリシッチは数分間にわたってピッチに倒れることになり、前半のみで交代せざるを得なくなった。

ビハインドの状況となってハーフタイムを迎えたイランは、怪我明けのアズムンを下げてサマン・ゴドスを投入。タレミをトップに上げ、前半の押し込まれた流れをひっくり返しにかかる。

その中で52分、65分とそのゴドスがクロスから決定的な場面を迎えたものの、シュートが枠を捉えず。大きな同点のチャンスを逃してしまった。

このあともイランはマフディ・トラービやカリム・アンサリファルドなど攻撃の選手をどんどん投入し、アメリカゴールに迫る。

しかし対するアメリカはディフェンスを固め、最後は5バックに変更してブロック。全員を自陣に引かせて人数をかけ、最後まで1点のリードを守りきってみせた。

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これで勝ち点3を奪取したアメリカは逆転で決勝トーナメント進出が決定。逆にイランは勝ち点2でグループステージ敗退となってしまった。

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