今ワールドカップに出場したイラン代表が試合前の国歌斉唱を拒否したことは大きな話題になった。

イランでは、スカーフの規則違反の疑いで警察に拘束された22歳の女性が死亡したことに対する抗議デモが激化。当局の強行的な対応で400人以上が死亡しており、代表選手たちはデモを支持し、政府の対応に抗議してきた。

代表キャプテンであるイフサン・ハジ・サフィは試合前の時点で犠牲者へ哀悼の意を表しており、国歌斉唱拒否もその一環とされた。

そうしたなか、FIFPro(世界プロサッカー選手組合)はこのようなツイートをしていた。

「FIFProは、プロ選手であるアミル・ナスル・アザダニがイランで女性の権利と基本的自由のための運動をした後に処刑に直面しているという報道に衝撃を受けるとともに辟易している。

我々はアミルと連帯し、彼への処罰が直ちに撤回されることを求める」

ナスル・アザダニは26歳の右サイドバック。代表歴はないが、イラン国内でプレーをしてきた選手だ。

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イランでは有罪とされた反体制派が公開処刑されるケースが散見されており、人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」によれば、少なくとも21人に死刑が求刑されるそう。

同団体は「イランを揺るがす民衆蜂起に参加した人を威嚇するための“偽り”の裁判だ」とも指摘している。

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