タイで発生したサッカーチームの洞窟遭難事件から生還した少年ドゥアングペット・プロムテップが、イギリスへの留学中に死去したとのこと。
『The NATION THAILAND』によれば、これはかつて彼の教師であったという僧侶スパッポン・メシゴがFacebookで明かしたものだという。
事件が発生したのは2018年6月、タイのチェンライにある洞窟。地元サッカーチームのワイルド・ボアーズのメンバーとコーチがそのなかに入っていたところ、地下水の水位が急上昇したことで閉じ込められてしまった。
遭難状態は17日もの間続いたものの、タイを含めた国際的なレスキューチームの尽力もあり、全員が7月初旬に救出されることになった。
この事件によってワイルド・ボアーズのメンバーは世界的に有名になり、ドゥアングペットは奨学金を受けてチェンマイの大きなチームに移籍していた。
さらに昨年8月にはイングランドへの留学を行ったことを報告しており、ロンドンの北およそ150kmにある名門ブルック・ハウス・カレッジ・フットボールアカデミーに入学していた。
これは12歳から19歳までの才能あるサッカー選手を育成するためのスクール。彼を留学させるために、タイの名選手キャティサック・セナーアン(通称ジーコ)氏の財団などから支援を受けていたという。
ドゥアングペットは日曜日にブルック・ハウス・カレッジ・フットボールアカデミーの部屋で意識不明になって発見されたとのこと。
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その原因については不明だとも伝えられているが、転倒事故で頭部を強打していたというレポートもある。