昨年末のワールドカップで日本代表をキャプテンとして牽引した吉田麻也。敗戦後に娘さんたちがピッチ上にかけつけると思わず涙したシーンも話題になった。
その吉田はTOKYOFMをキーステーションに放送中の「吉田麻也のチャレンジ&カバー」でリスナーからの質問に答えている。
この日は、「この間、娘から『たまには役に立つじゃん』 と言われました。 意外と悪い気はしなかったのですが、 吉田選手はどういう誉め言葉が嬉しいですか」という質問だった。
吉田麻也
「(質問をくれたお父さんは)普段から全く家族から誉められないので、素っ気ない言葉でも嬉しかったそうです…(笑)
娘が『たまには役に立つじゃん』って…しばき回したらいいんですよ。ふざけてんのかって、お前は本当に…。
そんなこと僕の家では口が裂けても言えなかったですけどね。時代なんですかねぇ、うーん(笑)
僕も家ではそんな誉められないんですけども(笑)
家で誉められないから、誉められるとめちゃめちゃ嬉しい気持ちは分かる。
サッカー選手としては、読みだったり、戦術的なところを誉められるのが一番嬉しいかな。
サッカーの時はサッカー選手とかサッカーしてた人から褒められるのが一番嬉しいです。当たり前ですけど。玄人も理解してくれているということにつながるので。
これは喜んでいいのか分からないんだけど、サッカー選手としてサッカーで誉められることはないんだけど、サッカー以外のところで誉められることはたくさんあるんですよ。
それがなんか、サッカー選手なのにっていうね。前にそれがついているのがちょっと嫌なんだけど。
サッカー選手ってだから…舐められてるんですよ!お父さん、このままではいかんですよ、僕らは。サッカー選手もお父さんもこうなんだっていうことを娘と世間に知らしめてあげましょう。
そもそも論なんですけど、僕はそんなに褒められたくはない。
学生時代からコーチや親からも褒めて伸ばされてきたわけじゃなくて、怒られて伸ばされてきたタイプなんで。そんなに褒められなくてもいいかなぁと。
むしろめちゃくちゃ誉めてくる人を警戒しちゃう。いるんですよね…。
大丈夫だよ、麻也は何でもやってけるからみたいな(笑)、絶対安泰だからみたいに言う人いるんですけど、何の根拠でそれ言ってんのっていっつも思うんですよね(笑)。
だから、あんまりそういうのは気にしないし。
僕は立場的にも後輩の選手たちを誉めることもある。だから、誉めるタイミングだけ気をつけてますね。
すぐ誉めるんじゃなくて、本質的に何が良かったのかを理解できた時に誉めるようにしてます。
あとは、頑張ってきたからこそあるんだっていう、一過性の成果じゃなくて、プロセスがあったなかで結果を出した時に誉めるようにしてます。って、ちょっとなんか最後はすげぇ真面目な話になっちゃった」
吉田が育った家庭環境では考えられない発言のようだ。
その一方、後輩選手を誉める時にはしっかりと考えたうえで誉めるそう。