今季からマンチェスター・ユナイテッドを率いているオランダ人のエリック・テンハフ監督。

アンタッチャブルだったクリスティアーノ・ロナウドにも厳しい姿勢を貫き、絶対的な存在だった彼を斬り捨てた。

現役時代のテンハフ監督とプレーしたハンス・カーイは『Mirror』でこう述べている。

エリックのユナイテッドでの成功は当然だ。

彼がユナイテッドで最初の5ヶ月間、地雷原を歩かなければならなかったことを人々は分かっていない。

クラブはカオスだったし、クリスティアーノ・ロナウドが蓄えた地雷もあった。

エリックがユナイテッドに行ったのは、そのポテンシャルとチャレンジ精神を見出したからだ。

あのファンハールが彼に何と言ったか知っているか?『エリック、ユナイテッドは大混乱だ、行くな』だ。

しかし、エリックは行った。全てを解決したし、クリスティアーノの地雷の周りを歩くこともお構いなしだった。

エリックの素晴らしいところは、地に足がついていて、一部の監督のように派手になりたがらないところだ。

彼はジョゼ・モウリーニョとは違うのだ。彼は練習初日に、自前のコーンを積んだバンに乗り込みたいと言った。それが彼を表すものだ。

エリックは常に自分が成し遂げた全てのために闘わなければいけなかったし、懸命に働かなければならなかった。

アヤックスで初優勝する前にはその強い田舎訛りを揶揄されていた。テレビの風刺番組でよく真似されたものさ。

オランダではこんな訛りのある監督はアヤックスのような派手なビッグクラブではやっていけないと誰もが言っていた。

アヤックスがトロフィーを獲得し始めた時にも、誰もがテクニカルディレクターのマルク・オフェルマルスのおかげだと言っていた。

レアル・マドリーやユヴェントスのようなヨーロッパの巨人を倒し始めたとき、ようやく彼が評価されるようになった。

だから私は、『テンハフを笑うな、決して見くびるな』と言うんだ。エリックは常にすべての期待を超えていくだろう。

選手として大きな実績がないテンハフ監督は、常に過小評価されてきたが、確固たる信念を持っているとのこと。

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また、13歳で知り合い、40年来の友人だという人物も「エリックの素晴らしいところは、嫌っている人間にも決して感情を見せないこと。心の奥底では、皆が間違っていることを証明しようとする気持ちがあるはずだ。これまでも彼らを黙らせてきたし、今も同じことをしている」と話している。

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