指揮官は『我々のスポーツディレクターはすでに金の計算をしているよ。監督として彼を満足させられなければ仕事を失う(笑)。冗談だよ。我々の主な仕事は若手をより良くすること』と話しているのだ。
金銭的に上田はセルクルにとって当たりに思える。いまや(鹿島アントラーズに)支払った150万ユーロ(2.2億円)はバーゲン価格に思えるが、25歳に近かったストライカーの移籍にリスクがあったことは間違いない。
日本のトップリーグではゴールを決めていたが、日出ずる国とベルギーとの文化的な違いは明白。
シーズン終盤になっても、彼がロッカールームで快活になることはなかった。
シャイで引っ込み思案。チームメイトたちは彼とつながるのが難しく、ゴール後に笑うのを見るだけ。
欧州への出場権を狙うセルクルにとって幸いなことに、今季の上田はすでに17回も笑顔になっている。
いまやセルクルのエースとなった上田はこの夏にもより大きなクラブに移籍する可能性が高いようだ。
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チームメイトのハネス・ファン・デル・ブルッヘンも「(STVV戦でのPKゴールについては)あれ以上のキックはできない。2点目は彼がボールを持った時にすでに応援していたよ。彼がああいうのを外すことは絶対にないと分かっているからね」と上田の決定力に脱帽している。