そして今季はシュート精度の高さが際立っている。中川の決めた4得点の内3得点はワンタッチシュート。

今季初ゴールとなったいわき戦

金沢戦での決勝ゴール

上記の2ゴールを見ると、オフザボールの駆け引きで身体的接触を避けながら急所に顔を出してゴールを決めている。

身長差のディスアドバンテージを物ともしないクレバーなスタイルは、まさにアサシン(暗殺者)スタイルと言ってもいいだろう。

相手の意識の外から確実に点を取る小さなアサシンは、柏の下部組織で育んだ賢さと湘南で鍛え上げた走力の下で成り立っている。

下平サッカーの下で得点能力が覚醒しつつある中川は、大分のJ1復帰へのピースになりつつある。

サッカー少年たちの希望に

中学サッカー、高校サッカーを取材していて、低身長に苦しむ選手を多く見てきた。

その中で中川を参考にしている選手は複数人いた。

身長が小さくても走力とインテリジェンスを駆使したスタイルは、彼らにとって大きな希望になっている。

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今後中川が活躍して露出を増やすことで、低身長に苦しむ多くの選手たちの手本になるだろう。今後も大分の小さな巨人の活躍を注目していきたい。

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