「本当に1ミリとかの話なんですけど、これで結構ボールの軌道が変わるんじゃないかなって。“ベロの選手”なので。2回目ですけど(笑)。なのでここを固定してくれと。

あとは、ここ(ベロの部分)が分厚いと、自分の中でパンチ力というかシュートの威力が増す印象があって。これ多分みんな『はっ?』って思うんですけど、いいんです。僕が思っていたので。

ただそれが、モレリアのオリジナル(市販品)になってしまったという…。当時僕はものすごくドキドキしていました。

そのあと、大島僚太とか家長昭博は、ベロの部分がカスタマイズできるんですよね?(※2人はショートタンを好んでいる)そうできるようになって、僕はほっとしました(笑)。あー良かったって」

メーカーとしても当然悩んだ部分だったに違いない。ただ中村氏の意見に頷ける部分があり、「当時もう、超一流選手だった憲剛さんが言うなら」と(安井氏談)、市販品も折り返したベロをマジックテープで固定できるようにしたという。

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1985年に生まれたモレリアが、今でも多くのフットボーラーたちに愛されているのはそういった進化があってこそだったと言える。

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