やっぱり個での打開力もありますし、“怖さ”はあります。彼らは失うものがないですし、そういう意味では面白いというかね。そういうのをペルーが思い切りやってくれると、いい相手になると思います。
日本人の器用さとペルー人の器用さってまた違うんですよ。
日本人のリフティングが上手い、フリーキックが上手いとかと比べて、本当に足元の技術が高い。南米の中でも上手いんですよ、ペルー人というのは。
サッカーの雰囲気で言うと、ウルグアイ、アルゼンチンはすごくヨーロッパっぽいサッカー。ボールタッチもそんなに上手くなくて。
でもポルトガル語を話すブラジル人とかそれより北の人たちですね。ポルトガルのサッカーがそうじゃないですか。結果を出さないけどやっぱり上手い。ペルー人もあれに似たところがあります。
それから、アルゼンチンやウルグアイのサッカーは、イタリアやギリシャのサッカーに似ているところがある。足元が上手くなくても魅せなくても、1-0で勝っちゃえという。
その考え方と、ブラジル人みたいに94年のワールドカップで優勝したのに、「ワールドカップであんなサッカーをして帰ってきやがって」と物投げられる国。バルセロナみたいに良いサッカーを見せろとか、美しいものを見せろという。
南米、南米とみんな言うんですけど、南米の中でも一括りではないんですよね。