続く第25節・町田ゼルビア戦でも66分から起用され、左サイドでプレー。83分には、スピードに乗った突破からクロスを供給し、染野唯月の同点弾をお膳立てした。
本格的なプロ入りは来々シーズンからとなるが、そのドリブルは現時点でもプロ相手に十分すぎるくらい通用している。大学との兼ね合いもあり、クラブで出場できる試合は限られるはずだが、今後の成長が楽しみで仕方ない逸材だ。
そして、“究極のゲームチェンジャー”となりうるのが、インドネシア代表のアルハンである。
7月12日に行われた天皇杯3回戦のFC東京戦に左サイドバックで先発出場したアルハンは、前半からストロングポイントのロングスローでチャンスメイク。下記動画の冒頭5秒からのシーンに代表されるように、伸びが凄まじいロングスローが相手ゴールを幾度も脅かした。
町田やブラウブリッツ秋田など、J2にはロングスローを有効活用するチームが複数存在するが、各クラブのロングスロワーと比較しても、アルハンは群を抜いているかもしれない。そう思わせるほどのインパクトがあり、延長戦に突入しても伸びは衰えなかった。
アルハンが主戦場とする左サイドバックは、攻撃のキーマンでもある深澤大輝が不動の存在として君臨。背番号38がポジションを奪うのは容易ではないが、例えば試合終盤のラスト15分で1列前の左サイドハーフとして起用し、ロングスローに特化させるのはどうだろうか。
今季の東京Vは、アウェイで10勝1分3敗(勝率71.4%)と好成績を残す反面、ホームでは4勝6分4敗(勝率28.6%)と苦しんでいる。
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つまり、ホームで勝つことができれば、おのずとJ1昇格に近づくはずだ。本拠地での勝率アップに向けて、アルハンのロングスローを取り入れるのも、一考に値するかもしれない。