桜の右サイドに毎熊あり
C大阪に加入した2022年シーズンはこれまで評価されてきたSB、CFではなく、ワイドアタッカーとしての起用が主だった。SBと比べてよりゴールへ近づいたことで、持ち前のアタックセンスが生きるようになった。通常J2でプレーしてきた選手はJ1への適応に時間がかかるといわれているが、毎熊はすぐに環境適応して28試合3得点3アシストとまずまずの成績を挙げた。
サイドアタッカーとしても新境地を開いた背番号16は、後方、中盤、前線と隙のないマルチロールへと進化した。攻守両面で計算ができて、献身性と運動量もあるため、チーム事情に合わせて起用ができる面は魅力しかない。
今季は右SBと右MF(あるいはウイング)でチーム状況に合わせて出場し、「桜の右サイドに毎熊あり」と表現できるほどチームに貢献している。現在23試合1得点2アシストと難しいミッションの中で小菊昭雄監督が求めるタスクをしっかりこなしているように見える。
現在森保ジャパンでは優れたSBが求められている。攻守両面において高い水準でプレーができ、森保一監督が評価ポイントとしてよく挙げる複数ポジションがこなせる選手に毎熊は合致する。
【関連記事】児玉駿斗、松尾佑介、三笘薫で変わった「大学サッカーとJリーグの在り方」とは
そして今月31日に毎熊が日本代表に招集された。1997年生世代の大卒選手は三笘薫(ブライトン)を筆頭に同期たちは目覚ましい活躍を見せているため、Jリーグで優れたパフォーマンスを見せている毎熊も続いてほしい。