いわき入団へ

――大学3、4年次に進路が明確に見えていましたか。

そうですね。大学4年ぐらいからプロを本格的に目指して、もしかしたらプロになれるかもしれないと意識していたと思います。

――4年次に天皇杯1回戦でいわきFCと対戦しました。あのときは決勝点を挙げました。試合後にいわきのスタッフに、「練習に呼んでほしい」と自分から売り込みしたと聞いたことがあります。

吉井さん(総監督)や当時の監督を通して、色んなクラブに練習参加させてもらった中で、(いわきとは)毎年練習試合をやっていたので、環境の良さや地域リーグ、JFLでも資金力があると知っていました。

環境もすごく良くて、サッカーに集中できる部分はすごく魅力的に感じていた。天皇杯で勝ったあとに確か吉井さんだったと思うんですけど、(いわきに)お願いして、「練習に行きたいです」と言ってもらったと思います。

――いわきの練習に参加して、いつ内定をもらいましたか。

1回目の練習参加が9月頭ぐらいだったと思います。1週間ぐらいして、2回目の練習参加で、そのときすごく調子も良かったので2、3日後にオファーがきたと思います。

――内定をもらった瞬間はどんな気持ちでしたか。

当時は地域リーグでしたから自分が入るときは、JFLに入るか分からない状態でした。だけどプロ契約だったので、来年お金をもらってサッカーができる。評価してもらってすごく嬉しかったです。

――天皇杯2回戦は松尾選手が所属していた横浜FCと対戦しました。大舞台でJリーグクラブとの真剣勝負はどうでしたか。

そういう機会は練習試合でしかなかった。相手にはキングカズもいたので、いままでは遠い存在だった人やチームと公式戦で、ガチンコで戦えることがすごく楽しみだったし、勝ちたかった試合ですね。

――1-2で敗れはしましたが、あそこで互角にやれた経験は自信になりましたか。

そうですね。チームももう少しやれたと思う。(敗戦は)すごく悔しかったので。あのときはプロでやりたいと強く思ったし、Jリーガーになりたいと思わされる試合だったと思います。

トレーニングに取り組む仙台大時代の岩渕

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