――オシム監督が2003年に就任して以来、ジェフはリーグ戦で上位に進出しナビスコカップでは初タイトルを獲得しました。当時のジェフはどういう点で相手チームを上回っていたんですかね?

練習をやったら勝てるんですよね。

言わないんですよ、オシムさんって。あえて「次のチームがこういうことしてくるから、こういうプレーをしていこう」っていうのは言わない。

練習をするときには「今週はこういうプレーをちょっと多めにやろう」と。だけどそのプレーが実際試合の中で表れるんです。「あ、これ練習でやった。じゃこうすればいいのか」という答えが出てくることがすごく多かったです。

休みも本当に1ヶ月に一回、急に明日休みと言われたりします。でも結果が出るので必死に走ってきたのが報われる。選手はそれが楽しくてしょうがない。

土曜が試合だったら日曜はサブ組が練習試合を組んで、水曜日にもう一回試合を組んで、そっちは次の試合のスタメンに関係なく全員プレーするとか。

わざと10人でやったり、2タッチでやったり、60分1本でやったり。バックパスしたらダイレクトプレーだとか、そういうルールをつけてやる。それが実際次の試合で出てくるんですよ。そうなってくると、「お、来週は何やるんだ?次の試合は何やるんだ?」となる。

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誰も疑わず練習に取り組んだ結果、2シーズン制でも結果を出すことができました。それが当時「オシムマジック」と言われてた所以なのかなって思いますね。

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