そして、この枚方FCでチェアマンを務めている宮川淑人さんには「KSLアストエンジカップに参加したきっかけ」やクラブの構成、哲学について聞いてみた。

枚方FCのチェアマンを務める宮川淑人さん

――とても貴重な機会でしたが、どのような感想ですか?

高校生がこれだけできるとは正直思っていなかったんですが、精一杯頑張ってくれました。よかったなと思います。

――今日のメンバーはほぼ高校生ですか?

基本的には高校生ですが、ちょっと3年生が受験のためにかなり抜けてしまっていて。上の大人のカテゴリーの選手が3~4人だけ入っていますね。

――クラブにはどんなカテゴリーが?

年代で言えば、幼稚園から社会人まですべてのカテゴリーがあります。女子は残念ながらないんですが、男子については上から下まで活動しています。

――クラブとしてはどのような哲学をもって?

大事にしていることは、「入ってきた選手全員が幸せになれる」。選手だけではなく、関わっているスタッフも、そして保護者の方々も。

関わっているみんながサッカーを通じて幸せになったらいいな、ということを目指しているんです。

――ということは、セレクションなどをすることはなく?

セレクションはやったことがないんです。来てくれた選手は全員できる限り試合に出してあげるようにしています。今日の試合も基本的には全員が出場しています。

――そのような街クラブがKSLアストエンジカップに出場したきっかけは?

上田滋夢さん(関西サッカーリーグ運営副委員長)や八木勉さん(関西サッカーリーグ運営委員長)からお声がけいただいたんです。一緒になにかやろうよと。

このようなカップ戦だったら一緒に試合ができるんじゃないかということで、街クラブが1つ、Jユースが1つ出場することになったんです。

――社会人と公式戦で試合するということを知った選手の反応は?

このような大会は初めてだったので、実感はあまりなかったと思うんです。

このような場所(たけびしスタジアム)で試合ができるということと、相手が大学生や社会人だということで、ここに来て初めてびっくりした感じだったと思いますね。

試合は負けましたけど、清々しく負けて(笑)ようやく実感があったんじゃないですかね。手応えを掴んで帰れたのかなと思います。

――最後に枚方FCに入ろうかと思っている方々に対してメッセージを

我々はセレクションをせずにみんなで楽しくサッカーをしています。色々なカテゴリーの試合の写真をSNSなどでアップしていますので、見ていただければと思います。

お試しでも結構ですので、お近くの方はぜひ一度いらしてください。

――ありがとうございました!

枚方FCは名古屋グランパス、ティアモ枚方、そしてレイラック滋賀でプレーした大垣勇樹選手の出身クラブ。KSLアストエンジカップという舞台で社会人とも戦えるという立場になり、ますます選手が育つチームになりそうだ。

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なお、KSLアストエンジカップは12月9日に準決勝の2試合が行われる。対戦カードはCento Cuore HARIMA対レイジェンド滋賀FC、おこしやす京都AC対関大FC2008だ。会場は滋賀県のビッグレイク(野洲川歴史公園)となる。

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