1月31日に行われたAFCアジアカップ・ラウンド16でシリアをPK戦の末に撃破したイラン。準々決勝では日本代表と対戦することになった。

ただ、その試合のなかではイランにとって厳しいことも。ベテランが非常に多く年齢層の高いチームでありながら、120分を戦わなければならなかったという事実もそうだが、エースのマフディ・タレミが2枚の警告を受けて退場してしまったのだ。

ここまでグループステージの第3節以外の全てで先発してきたFCポルトの主力アタッカーが、日本代表との大一番で出場することができない。客観的にみれば非常に厳しい要素になりそうに見える。

ただ『asriran』によれば、イランはマフディ・タレミの不在は決して致命的なものではないという。

イランの攻撃陣はおそらくサルダル・アズムンがタレミの穴を埋める存在となるが、それに関しては「弱点になり得る」と認めつつ、チーム全体に大きな影響はないとのこと。

その理由は「リーダーシップが分散している」ためだという。

かつてのイランにはカリム・バゲリやアリ・ダエイのような絶対的なリーダーが一人存在することが多かったが、現在のチームにはそのような選手がいない。

イフサン・ハジ・サフィがキャプテンマークを巻いているものの、その他にもサイード・イザートラーヒなどがその役割を果たせるため、誰か一人の不在は致命的ではないそう。

ただ、そこでやはり重要なのはサルダル・アズムンがゴールを奪えるかどうかにかかっている…とも。

「日本代表戦は得点機を何度も逃せるような試合ではない。サルダル・アズムンはサムライを相手にイランを助けられることを示さなければいけない。

シリア戦において、ガレノエイ監督の試合中の対策があまり期待できないことが示された。選手交代やスタイルの変更で試合を好転させることはできないし、それは香港戦でも同じだった。

監督という点ではガレノエイがこのアジアカップで一流の能力を持っているとはいがたいが、イランは多くの優れた選手が揃っているのも事実だ」