「クリスティアーノとは、スポルティングCPで10代の若手だった頃からの付き合いで、長い知り合い。彼は常に最高になりたいという強い願望を示していた。
当時からすでに素晴らしい才能があったけれど、能力だけでなく、常に素晴らしいメンタリティを持っていた。
練習後にみんなが帰宅した後、ジムで彼がもっと強く、もっと速くなろうとしているのを何度も目撃した。
常に勝ちたがっていた。とても負けず嫌いで、練習後のシャワー中に誰よりも腕立て伏せができると言い放つと、実際にやってみせた。
その意欲は彼の一部であり、それが39歳の今もポルトガル代表としてEUROに出場している理由だ。彼は勝ち続けたい野獣。最高であるだけでなく、それを証明したいとも思っている。
自分をここまで追い込み続けるというマインドセットは素晴らしいものさ。なぜなら、長年に渡って彼のレベル、つまり最高峰に留まるには膨大な努力が必要だからね。
でも、それがクリスティアーノなんだ。精神的に彼は無敵。それが彼が多くの勝利を収め、多くのことを成し遂げた理由さ。彼の最大の強みだ」
ロナウドの強みは無敵ともいえるメンタルにあると感じているようだ。
そのうえで、フォンテはこうも話していた。
「ポルトガルにとってクリスティアーノとは何かとよく聞かれる。彼が成し遂げたことのおかげで、彼は単にポルトガルで最も偉大な選手というだけでなく、史上最高の選手といえる。
もちろん、彼は単なるスポーツ選手ではない。それ以上の存在だ。彼はポルトガルの旗手であり、世界で最も多くの人にフォローされている人物であり、どこに行っても気付かれる。
代表チームで彼と一緒にいるのはいつも最高だった。なぜなら、僕らがどこに行っても、誰もが彼のもとに向かうからね。皆が『ロナウド』と叫んでいたけれど、僕らは普通に歩けたし、好きなところに行くことができた。誰も僕らのことなんて気にしてないからね!
名声には2つの側面があるし、クリスティアーノがそれに対処するのは簡単ではないはず。どこにも出かけられないからね。でも、彼は自分にも僕らにもその影響を決して与えることはなかった。
彼が今でもポルトガル代表の一員であり、さらに上を目指して突き進んでいることをとても嬉しく思う」
現在、40歳のフォンテは、31歳で代表デビューした遅咲き。サウサンプトンで吉田麻也とプレーしたことでも知られている選手だ。