U-20日本女子代表は22日、コロンビアで開催されているU-20女子ワールドカップの決勝で北朝鮮と対戦し、0-1で敗戦。2大会連続の準優勝に終わった。
準決勝のオランダ戦から中3日。日本は今年のU20女子アジアカップで北朝鮮と2度対戦しており、いずれも日本が1点差で敗戦。ヤングなでしこにとってはリベンジがかかった一戦となった。
日本の狩野倫久監督はオランダ戦からスタメンを1人変更。GKは大熊茜。4-4-2の形で、DFは右から柏村菜那、白垣うの、米田博美。佐々木里緒という4枚で変わらず。
中盤の底は大山愛笑とキャプテンの小山史乃観が務め、サイドは右に松永未夢、左には今大会スーパーサブとして活躍してきた早間美空が先発。前線は土方麻椰と松窪真心の2トップとなった。
今大会、プレー精度で常に相手を上回ってきた両チームの激突。試合のペースを握ったのは、北朝鮮だった。
ともに4-4-2のソリッドな守備が特徴だが、日本はポゼッションの根幹を担ってきたボランチの大山と小山によるビルドアップが北朝鮮の速いプレッシャーでなかなか機能せず。一方、北朝鮮はロングボールでも前進できるため、序盤から日本選手が相手の個に晒される場面が目立った。
迎えた15分、北朝鮮は右サイドの高い位置で佐々木を交わしたエースのチェ・ソンイルがそのまま中央へ。日本も懸命に対応したが、切れ味鋭いドリブルから素早く左足を振り抜くと、強烈なシュートはクリアをしようとした白垣の頭に当たってゴールへ吸い込まれた。
チェ・ソンイルの今大会6ゴール目で先制を許した日本は、37分に早間に代えて前線で泥臭い仕事もできる笹井一愛を投入。土方が左サイドへ移った
日本は後半からビルドアップの立ち位置を変更。ボランチの大山がなるべくDFラインに落ちず、相手2トップの間や脇でボールを受ける形を増やすがなかなか流れは変えられず。
北朝鮮はスピードと強さ、さらに組織力でも日本を上回っており、逆に日本は本来この世代である藤野あおば、浜野まいか、谷川萌々子、古賀塔子が不在なこともあって個での打開力を欠いた。
スタジアムにはたびたびスペイン語で日本を意味する「ハポン」コールが鳴り響き、日本がいい形で敵陣深くへ侵入する場面もあったが、北朝鮮ゴールをこじ開けるまでには至らない。
結局後半アディショナルタイムの8分を含めこれ以上スコアは動かず、1-0で勝利した北朝鮮が3大会ぶり3度目の優勝。全力を尽くしたものの相手を上回れなかった日本は2大会連続の準優勝となった。
【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」