36節 柏レイソル戦(A)

堅守速攻。レイソルのスタイルははっきりしています。

ハイプレスとミドルプレスを使い分けながら、ショートカウンターでゴールに迫ります。またボールを握る場合は2-2の土台になることが多く、SBに幅を取らせることによって、SHを内側でプレーさせる、もしくは解放して自由度高くプレーさせます。特にマテウス・サヴィオのプレーっぷりはレイソルを支え、他のチームの脅威となっていることは間違いありません。

そこでアルビレックスです。やはりまずはレイソルのスタイルを考えた時に、恐れずに回避していきたいところです。レイソルは4バックのチームに対して、存外な強さを誇ります。特にSHとCHの守備の鎖が強固になっています。アルビレックスはまずはここの鎖を引きちぎりたいところです。

レイソルは2トップの方向付けが上手なチームなので、CHの縦や斜めの関係で、プレスの方向付けや基準をズラすことで、一度中央を経由できそうです。これを行えば、CHをほぼ必ず釣り出せるので、SHとCHの守備の鎖を切ることができそうです。

ここからCFの出口とSHの背後をセットで考えていくと、プレス回避と崩しに入っていけそうです。また442のゾーンディフェンスでマテウス・サヴィオを隠していきたいところです。

ボールを握りならがら押し込む事ができれば、レイソルの強みを完全に消すことはできそうです。自分たちの信念を押し出して、残留争いを繰り広げるチームにしっかりと勝ち切りたいところです。

37節 ガンバ大阪戦(H)

ボールを握ること、ボールと共にプレーすることにおいて、アルビレックス新潟と似たような立ち位置にいるチームです。Jリーグで最もゆったりプレーできるチームですが、最近はそのバランス感覚が崩れている印象です。

33節はコンサドーレに劇的な勝利を収めましたが、チームとして改善されているかと言われると、少し首を傾げる状況だと思います。ボールが前方に付けられない状況になると、CFやOMF、SHも降りてきてしまうので、自分たちのスペースがなくなってしまいます。そこで詰まってボールを失い試合のテンポを手放すのがここ最近のガンバ大阪です。

さらにSBもかなり高い位置に初めから出るようになったので、トランジションが効かなくなった時に、SBの背後を使われてカウンターを受ける回数は明らかに増えています。

そこでアルビレックスです。まずは442の守備ブロックを丁寧に作り出していきたいところです。これを作り出せば、CFやOMFが降りてくるので、そこに対して迎撃を作り出す事ができればカウンターを発動させることは容易になりそうです。

またこの際にSBが高い位置をとるので、SBが開けたスペースを使いながら攻撃を仕掛ける事ができれば、より効果的な攻撃になってきそうです。ローブロックを作った時も同様で、ボールサイドに人が多くなるので、ここで圧縮しながら横断して速攻を使っていきたいところです。

ボールを押し付けながら、カウンターでゴールに迫る回数を増やしていけば、自然と勝利を掴めそうです。

38節 浦和レッズ戦(A)

マチェイ・スコルジャ監督になりましたが、未だに混乱しているのが浦和レッズ。どこでボールを奪うのか、奪ったボールをどこへ運んでいくのか、どこを動かして攻撃を仕掛けていくのか、試合のテンポは?崩しの導入は?前進ルートは?、、、

多くの課題が残されているの浦和レッズ。しかしこの中断期間を経て、この辺りをしっかりと修正しているはずです。スコルジャ監督の442の守備ブロックはやはり強固なものですし、第一次スコルジャ政権の時はリーグ最少失点を誇っています。ゾーンディフェンスが上手で30節のガンバ大阪戦はそれが表現された一戦だったと思います。

対するアルビレックスです。まずはレッズ2トップを走らせたいところです。レッズの2トップの守備タスクは多く、特にここで中央管理とCBへの制限ができないと、CHやSHが最終ラインに覗く事が多くなっています。

アルビレックスからすると、この中央管理と制限を上手にずらしながら、2ndラインから相手を引っ張り出して段差を作っていきたいところです。そうすると、それが攻撃の引き金になって、攻撃を仕掛けていく事ができそうです。

またガンバ大阪と同様、ボールが前方に付けられない状況になると、レッズもまた人をどんどん降ろしてボールに寄ってきます。442のミドルブロックを作りながら、降りる選手を管理して迎撃を作り出すと、カウンターに出られそうです。攻守に圧倒できそうですが、しっかりと細部を詰めて戦いたいところです。

決勝に進んだルヴァン杯。準決勝の試合内容は確実に残りの試合に大きなポジティブな影響を与えるものだと思います。

チームの色がはっきりしているアルビレックス。彼らが勝てている時は実は守備から試合に入った時。そしてそれを取り戻したのがルヴァン杯準決勝でした。ルヴァンのタイトル獲得ともに、残留も決め切りたいところです。

残りのシーズンは自分たち次第。120%のパワーで全ての試合に臨みたいところです。

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