今季、PSGからレアル・マドリーに移籍したフランス代表FWキリアン・エムバペ。
昨年9月、エムバペが保有する会社の関連企業が、フランス2部のカーンの大株主となった。
エムバペは現役選手ながら実質的にプロチームのオーナーになった形だが、そのカーンは2部18チーム中16位と厳しい状況にある。
昨年末にはニコラ・スーブ監督を解任したが、『Actu.fr』によれば、カーンのウルトラスグループからその人事に対する反発が起きているという。
45歳のスーブ氏は、カーンで23年を過ごしたクラブのスーパーレジェンド。現役時代にカーン史上歴代1位となる520試合に出場すると、指導者としてもカーンで経験を積み、2023年末にトップチームの監督に就任していた。
そういったこともあり、チームは低迷していたものの、一部のウルトラスグループはスーブ氏解任に反発。「ここでは努力と忠誠心だけが伝説を作る」、「国際的に活躍したいなら、まず地元の人間に敬意を払え」、「エムバペ、カーンはあんたのおもちゃじゃない」との横断幕を掲げていたという。
そのカーンは昨年末に招聘したブルーノ・バルタザル監督の初陣となる1月3日のクレルモン戦に0-1で敗れている。