【FIFAワールドカップ2026アジア最終予選第8節日本代表1-1サウジアラビア代表、3月25日、埼玉スタジアム2002】

FIFAワールドカップ(W杯)2026の出場を決めた男子日本代表は、サウジアラビア代表とホームで対戦して0‐0のスコアレスドローに終わった。2022年11月27日のカタールW杯コスタリカ戦以来32試合ぶり(不戦勝の北朝鮮線を含む)の無得点となった。

この試合、後半29分にFW前田大然(スコットランド1部セルティック)との交代で途中出場し、ストライカーの位置でプレーしたFW古橋亨梧(フランス1部レンヌ)は、昨年11月19日の中国戦以来の代表戦出場となった。限られたプレー時間の中で果敢にゴール前に飛び込んで得点を狙った。

果敢にゴールを狙うも1点が遠かった

日本代表はここまでの最終予選で計24得点を挙げているため、対戦チームのDFラインは得点を量産している日本の攻撃陣に対して執拗(しつよう)に粘り強く守る傾向にある。

きょうのサウジアラビアも例外ではなく、古橋に対して厳しくマークにつき、決定機をつくらせなかった。

サウジアラビア戦に出場した古橋(写真中央右側)

埼玉スタジアムに集まった5万8003人のサポーターに勝利を届けたいサムライブルーだったが、終盤の猛攻も防がれ、スコアレスのまま試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

試合終了直後、腰に手をつき、悔しげな表情で天を仰いだストライカーは「積極的なプレーもできましたけど、FWとしては短い時間、少ないチャンスの中でもシュートやゴールは欲しい」と自身の無得点に悔しさをにじませた。

代表チームで得た収穫を発奮材料に

8大会連続8度目のW杯出場を決めた20日のバーレーン戦ではメンバー外となり、22日の全体練習で「素直に悔しかった」と本音をこぼしていた古橋は、きょうの試合で普段以上に得点にこだわった。

「結果を残すために入りましたし、(得点を狙う)姿勢は見せたと思います。難しい展開の中で、もう1、2本入っていけたらと思いました」

また同選手は、今年1月に移籍したレンヌでもここまで4試合の出場にとどまり、いまだ無得点だ。

セルティックで見せていた得点感覚を取り戻したいストライカーは「(いまの日本代表には)いいFWがたくさんいる中で、お手本になるプレーがある。その中で自分ができるプレーもあると思います。より自分にフォーカスを置いて、チームに帰って自分の技術など、いろんなことを磨いていきたいです」と久々に選ばれた代表チームで得た収穫を所属クラブでの発奮材料にしたい。

レンヌの試合に出場した古橋(写真手前左から2番目)

サムライブルーは6月5日(キックオフ時刻未定)にアウェイでオーストラリア代表と、10日午後7時35分に市立吹田サッカースタジアム(大阪府吹田市)でインドネシア代表と対戦する。

日本代表、2026年W杯で「背番号10」を背負いうる4人

W杯のメンバー入りに向けて、今後はより一層ポジション争いが激化するだろう。自身初のW杯出場へ、生粋のゴールハンターは静かに闘志を燃やしている。

(取材・文 Ryo)

【厳選Qoly】サウジに「大金で移籍」しそうなプレミアリーグのスター6名