現在、2014年W杯の南米予選で好調をキープし、1998年W杯以来となる本大会出場を目指しているコロンビア代表。

そのコロンビアの左サイドバックといえば、ウディネーゼからナポリ(ともにイタリア)への移籍が確実視されているパブロ・アルメロだが、このアルメロがレギュラーに定着する以前のこのポジションは、ヘラルド・ベドージャ以降、固定できない状況が長く続いた。

その間、とはいえファルカオ(現アトレティコ・マドリード-ESP)やグアリン(現インテル-ITA)、スニガ(現ナポリ-ITA)らと共にレギュラーに定着しかけたのがエステバンである。

個人的に特に記憶に残るのが2007年に行われた2010年W杯・南米予選の開幕戦・ブラジル戦だ。

カカ、ロナウジーニョ、ロビーニョらを擁する相手にホームのコロンビアが躍動。最終的には0-0の引き分けに終わったが、その時のエステバンはおそらく20回近くはオーバーラップで駆け上がり、圧倒的な持久力と攻撃性に驚かされたのを今でもよく覚えている。

結局、彼を代表で重用した現コスタリカ代表監督ホルヘ・ルイス・ピントが解任された2008年以降、代表からは離れることとなっているが、巡り合わせ次第では彼が現在のアルメロやスニガのようになっていても決しておかしくはなかった。そんな選手が今年、J2でプレーするのだから面白いものである。