2017年元日、大阪の市立吹田サッカースタジアムで第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝戦が行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に川崎フロンターレを退け優勝した。

試合は開始から両者の火花が飛び散るような非常に激しい展開となった。前半戦を優勢に進めたのは初タイトル獲得に燃える川崎だ。しっかりボールを足元で繋ぐ持ち前のスタイルで鹿島の守備網をこじ開けゴールへ迫る。

しかし、クラブワールドカップでも天皇杯のこれまでの戦いでも、相手に押し込まれる展開を耐えながら勝ち上がった鹿島は最後のところで失点を許さない。すると、前半終了間際になって盛り返し、42分、遠藤康の右コーナーキックを山本脩斗が頭で押し込んで先制に成功する。

しかし後半に入ると再び川崎は攻勢を強める。54分、後半から投入された三好康児が中央でボールをキープし、右側をスプリントする小林悠へパス。小林は相手DFをブロックしながら右足を振り抜き、試合を振り出しに戻した。

その後は一進一退の攻防となり、試合は延長戦へ。延長戦に入ると、鹿島が川崎のゴールへ一気に襲い掛かる。94分、セットプレーの二次攻撃からペナルティーエリア内で西大伍が拾い、こぼれたところを途中出場のファブリシオが右足で合わせると、強烈なシュートがゴールへ突き刺さった。

鹿島の天皇杯制覇は2010年以来6年ぶり5度目で、Jリーグと合わせて二冠を達成。総タイトルも19に伸ばした。川崎はまたしてもあと一歩及ばず、初のタイトルを逃している。

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