ミヒャエル・バラック(元ドイツ代表MF)

移籍:バイエルン・ミュンヘン⇒チェルシー

シーズン:2006年

評価:7/10

理由:バイエルンとの契約が満了となった“皇帝”は、マンチェスター・ユナイテッドを蹴って、チェルシー入りを選んだ。ただ、移籍1年目は低パフォーマンスに加え怪我もあり失望に終わる。そのため、1年で退団する可能性すらあった。

だが、チーム残留を決めると、疑念を抱く人々にそれが間違いだと自ら証明してみせた。2007-08も素晴らしかったシーズンのひとつであり、翌季はさらにいいパフォーマンスを見せつけた。

最終的には、30代の選手に対して1年間の契約延長しかオファーしないというロマン・アブラモヴィッチ氏の方針によってバラックは退団を決断。ただ、当時のカルロ・アンチェロッティ監督は彼を保持したがっていたとされており、いかに評価されていたかが分かる。

ロベルト・バッジョ(元イタリア代表FW)

移籍:ミラン→ボローニャ

シーズン:1997年

評価:8/10

理由:ファビオ・カペッロやカルロ・アンチェロッティから拒絶されたバッジョ。当時30歳だった彼はミランを離れ、ボローニャへ加入することになった。

バッジョに課されたタスクはセリエA残留だったが、ボローニャは驚きの8位躍進を果たす。そのなかで、バッジョは自身キャリアハイとなるセリエA22ゴールをマーク。イタリア人としてこのシーズンに最も多くのゴールを決めた選手になった(得点王はオリヴァー・ビアホフの27得点)。その活躍によって、1998年W杯のイタリア代表メンバー入りし、同年のバロンドールにもノミネートされた。

結局、1年でインテルへと移籍し、ビッグクラブへと戻ったバッジョ。それでも、ボローニャのティフォージたちにとっては、今も彼はカルト的なヒーローのままだ。

【次ページ】中田ヒデの元同僚も!