「ジダンの再来」、「ジダン2世」という触れ込みは、フランスではよくある広告だが、アテム・ベン・アルファに付いた前宣伝も例に漏れない。

ジダンと同じくアルジェリアにルーツを持ち、類稀なボールテクニックで、プロデビュー前から「ジダンの後継者」として注目を浴びたベン・アルファだが、国内トップクラブであるリヨンでは出場機会をコンスタントに得るには至らず、マルセイユへ“都落ち”。「余りにも過大評価し過ぎたのではないか」と回顧する論者も増えてきた。

しかし、フランスの現地報道によると、「今は、ただその才能を燻らせているだけに過ぎない」と信じるアレックス・ファーガソンが、今冬にベン・アルファをイングランドに連れてくるプランの実行をチームに要求。まずはローンでの加入という形をとり、そこに買い取りオプションを付けることで半年後に最終判断を下すという具体的なプランまで浮上しているとのこと。どうやら、セビージャ、オリンピアコス、トッテナムなども同様のプランニングをしているようだ。