試合には負けたが、ファースト・レグを2-1で制していたバイエルンがアウェイゴールでベスト4へ進出した。

ファーガソンが、前日の記者会見で「出場する可能性はない」と念を押していた、ウェイン・ルーニーは強行出場。思わぬエースの登場により、バイエルンは明らかに浮足立っていた。彼への注意力は高めていたはずだが、簡単に最前線で起点を作られ、マンチェスターに厚みのある攻撃チャンスを与えてしまう。ギブソン、ナニのゴールで刻んだゴールにより、スコアは3-0に。もはや、勝負は決した感があった。

しかし、前半終了間際、第一戦で英雄となったオリッチがチームに渇をいれる反撃弾を決めたことでバイエルンは息を吹き返した。

後半序盤にルーニーがピッチに下がり、右サイドバックのラファエウが退場処分となると、試合は完全にバイエルンペースに傾き、ユナイテッドは防戦一方に。74分に、リベリが蹴った左CKをロッベンがノートラップボレーでゴールに突き刺し、（アウェイゴールを含めて）合計点でリードを掴むと、“勝ち方”を思い出しつつあるバイエルンが逃げ切った。