大会は8日目に突入しました。グループBは理論上全チームに決勝トーナメント進出の可能性が残される結果となりました。また、アルゼンチン代表のイグアインが今大会初のハットトリックを達成しています。
開幕戦でオーストラリアを圧倒したドイツ。大会No.1の仕上がりと賞賛の声を浴びています。対するは初戦で自滅し、ガーナに敗れてしまったセルビア。大会随一のダークホースと目された実力を発揮できるでしょうか?
ドイツ代表は初戦からワールドカップ男のポドルスキ、クローゼが活躍。ミューラーはレギュラーを手中にする活躍を見せました。シュヴァインシュタイガー、ケディラのコンビが活躍し、バラックの欠場の影響はなさそうです。
「退場者が出て数的不利 → ハンドでPK →自滅」というありがちなパターンで自滅したセルビア代表。負ければ希望の潰える1戦で大会No.1の仕上がりと評価されるドイツ代表と対戦するのは、非常に苦しい展開でしょう。移籍マーケットを賑わすクラシッチとコラロフは低調な出来に終始した感は否めず、巻き返しに期待したいところです。
初戦に勝利し、グループ首位に立つスロベニアと優勝候補のイングランドと引き分けたアメリカの対戦。
首位のスロベニアですが、3戦目はイングランド戦だけに、最低勝ち点1を獲得したい試合です。しかし、アルジェリア戦は「勝利を拾った」と言わざるを得ません。退場者の出たアルジェリアの隙をついた事は評価できますが、今回は格上であるアメリカ相手に守備の時間が多くなるのではないでしょうか。
アメリカは初戦のイングランド戦で下馬評に違わぬ素晴らしい内容を披露。先制され同点に追いついた事で、イングランド代表からの猛攻にさらされる事になりましたが、しっかりチャンスを作りながらの試合であり、「試合をコントロールしたのはアメリカ」と言えたのではないでしょうか。勝ち点で上回るスロベニアが相手ですが、勝利を収めてグループ2位以上でグループリーグ最終戦を迎えたい所です。
アメリカと引き分けるなど、苦しい発進となったイングランド代表と、初戦から自滅してしまったアルジェリア代表の対戦。
「誰がGKを務めるのか?大失態を演じたグリーンが起用されるのか?」という話題に集中しがちなイングランド代表ですが、アメリカ戦は内容的にも低調であり、「ファビオ・カペッロのサッカー」ですらなかったと言わざるを得ません。クラブでは輝かしい成績を残してきたカペッロですが、ワールドカップでは新米監督。中盤のジェラード、ランパードの問題も再燃。攻撃のオプションもなく、スペイン代表に続くジャイアント・キリングを提供するチームとなってしまう可能性を秘めているかもしれません。
初出場のワールドカップの最初の試合を落としてしまったアルジェリア。ジダンも駆けつけた試合で、ゲザルは愚行と言わざるを得ないイエローカード2枚で退場しました。数的不利の中で決勝点を奪われてしまったチームには、2戦目にグループCの大本命であるイングランド代表との対戦が待ち受けています。実力差が激しいだけに、守備に忙殺される時間が多い事が想定されますが、初出場らしい懸命な姿が期待できるのではないでしょうか。