熱戦が続くFIFAワールドカップ南アフリカ大会。当Webマガジンも寝不足の日々が続いています。本日は日本代表のオランダ戦が行われますが、大会前から編集部で話題となっていたのは日本代表FW、矢野貴章。代表発表の際も驚きの声が少なからず浮上しましたが、Qolyでは「ヤノクインタ」というニックネームで応援しています。
「ヤノクインタ」というのはイタリア代表FW、ヴィンチェンツォ・ヤクインタの名前を文字ったもの。その由来は、矢野選手の起用法が4年前のドイツ大会でのヤクインタの起用法に酷似しているからです。
現在はイタリアのエースとして背番号9を背負うヤクインタですが、4年前に与えられていた役割は、勝っている試合に途中出場、サイドアタッカーとして走力を活かしたプレーをする事でした。前線からボールを追い、サイドを強引に縦へと突破する姿は、苦しい時間でのチームの押し上げを幇助しました。ヤクインタとシモーネ・ペッロッタの存在なくして、イタリアのワールドカップ制覇は無かったと言われています(局地的にですが、笑)
今大会の日本代表は4年前のイタリア代表と似ている様に思えます。守りたい場面ではペッロッタやイアクインタが、1点が欲しい局面ではファンタジスタであるアレッサンドロ・デル・ピエーロが起用されました。矢野が起用されるのは4年前のイタリア代表同様に、苦しい時間帯で泥臭いプレーをしてくれる選手としての起用であり、勝利の時間帯に限定されるでしょう。
日本代表の岡田監督は、イタリア代表のマルチェロ・リッピ監督は旧知の間柄であり、ドイツ大会を制覇した名将の考えを参考にしていると言われています。その顕著な例が矢野の起用法と言えるのではないでしょうか。故に、カメルーン戦で矢野が起用された際、Qoly内が(局地的に)大盛り上がりしたのは言うまでもありません(笑)。
4年前に泥臭いプレーをしていたイアクインタは4年の時を経て代表に欠かせないアタッカーに成長しました。親しみをこめて「ヤノクインタ」と呼んでみませんか?きっと4年後は代表の9番を背負うエースに成長してくれるハズです。