大会13日目はグループCの2試合と、グループDの2試合の計4試合が同時刻開催で行われます。両グループ共に全チームに決勝トーナメント進出の可能性が残されています。
引き分け以上で突破の決まるスロベニアと勝てば決定、引き分け以下は他会場の結果次第のイングランドの対戦です。最終戦までグループ首位を保てたスロベニアは精神的に優位。悩めるスリーライオンズはフランスの二の舞を避ける事ができるか??
目の前の相手と他会場の結果が気になるアメリカと奇跡の逆転へ勝利が絶対条件のアルジェリアが決勝トーナメント進出をかけて戦います。劣勢のスロベニア戦をはねのけたアメリカは、ドノバン、アルティドールの攻撃陣が鍵を握ります。アルジェリアはイングランド代表と引き分けた事で自信を深めたことでしょう。勝利を目指す好ゲームが予想されます。
首位ガーナと2位ドイツ。共に勝利を得なければ他力本願となってしまう大一番。大会前から注目されたボアテング兄弟対決が実現しますが、兄のケヴィン-プリンスはガーナ代表のレギュラー、弟のイエロメはドイツ代表の控えと直接対決の実現は難しそうです。ケヴィン-プリンスが大会前にドイツ代表バラックを負傷させてワールドカップ欠場に追いこんだ因縁対決という事もあり、大きな注目を集める試合となるでしょう。
初戦でケーヒル、2戦目でキューウェルという攻撃の核を退場で失い4位に沈むオーストラリア。対するはドイツの猛攻に耐えて勝利を奪いとったセルビアです。オーストラリアはケーヒルが復帰しますが、キューウェルとDFの要ムーアが出場停止。スクランブル体勢を敷く事ができません。セルビアは2試合連続でペナルティ・エリア内でハンドするなど荒っぽい印象はぬぐえませんが、強豪ドイツを破った事で勢いを得た印象です。勝利が絶対条件のオーストラリアと勝利が自力突破条件のセルビア。旧ユーゴスラビア系移民の多いオーストラリアと、旧ユーゴスラビアの主要構成国であったセルビアという見方も注目の1つです。