ラツィオ
創立 | 1900年 |
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ホームタウン | ローマ |
本拠地 | スタディオ・オリンピコ (72,700人収容) |
監督 | エドアルド・レーヤ |
昨シーズンの成績 | 11勝13分14敗 12位 |
OUT | |
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アレクサンダー・コラロフ | マンチェスター・シティ (ENG) |
トーマス・ヒツルスペルガー | ウエストハム(ENG) |
ロベルト・バローニオ | アトレティコ・ローマ |
ウスマヌ・ダボ | 未定 |
フリオ・クルス | 未定 |
シモーネ・インザーギ | 引退 |
IN | |
ハビエル・ガリード | マンチェスター・シティ |
クリバーリ | シエナ |
マーク・ブレッシャーノ | パレルモ |
エルナネス | サン・パウロ |
リボール・コザク | ブレッシャ |
1-0で勝利したブレシア戦の試合後、エドアルド・レーヤ監督はこう語った。2000年のスクデット獲得以降、破産の危機やカルチョポリ、ここ数年は残留争いなど、激動の10年を過ごしてきたラツィオ。だが今季は開幕から4勝1分け1敗と勝ち点を稼ぎ、6節終了時点ながら単独首位に立っている。
好調の要因の一つが近年にはなかった補強の充実である。今年1月の移籍市場で長年の懸念であったセンターバックにアンドレ・ジアスとビアーヴァを補強すると、夏にはコラロフをマンチェスター・シティに売却した資金を元に、ビッグクラブも狙っていたブラジル代表のエルナネスを獲得。左右の足を自在に使い、ゲームメイクや得点力、さらには守備の能力も兼ね備えた万能型の攻撃的MFが加わったことで、中盤のクオリティは格段に増した。そしてマウリである。2006年にラツィオへ加入した左利きのMFは地味ながらも確実に進化を続け、今季は開幕から絶好調。ロッキ不在時はキャプテンマークを巻くなどチームの中心として働き、3年ぶりにイタリア代表にも返り咲いた。昨季は契約問題で揉め、前半戦を棒に振ったレデスマも中盤のコントロールタワーと健在ぶりを見せており、この中盤の充実が現在の快進撃に繋がっている。
昨季途中に就任したレーヤ監督の下、3バックと4バック、両睨みでラツィオは開幕を迎えた。ナポリで3-3-2-2のシステムを採用し結果を残してきたレヤ監督にとって、3バックは“十八番”。開幕戦となったサンプドリアとのアウェイゲームではやはりというべきか、3バックを選択し、コラロフが抜けた左サイドにはデル・ネーロが入った。しかし相手に押し込まれて実質5バックとなってしまい、チーム力の向上を感じさせながら結局昨季の4位チームに寄り切られる形で0-2の敗戦。ここできっぱりと3バックを諦め、2戦目以降は4バックを採用したことが大きかったといえる。また4節で、最も苦手とするミランを相手に引き分けたこともチームの自信となった。
懸念を挙げるとすればFWのサラテか。キエーヴォ戦で決勝点を挙げた彼だが、“1年目の衝撃”は既に過去のものとなり、ロッシ監督が指揮を執っていた頃よりも精神的に落ち着いたとはいえ、プレーの面ではいまだドリブルに固執し続けている。彼の偉大な才能を、組織として如何に活用していくか。チームが上手く回っている今だからこそそのことについて考えておかなければならない。