夏にNKマリボルから仕入れたイリチッチとバチノヴィッチがヒットしたパレルモ。3匹目のドジョウは、シニシャ・アンジェルコヴィッチ。アタッカーのイリチッチ、アンカーを務めるバチノヴィッチ、CBを務めるのがアンジェルコヴィッチ。わかりやすくて素敵です。

パレルモといえば、夏にノヴァーラから獲得し、そのままノヴァーラへレンタル移籍していたパブロ・アンドレス・ゴンサレスというアルゼンチンでよくありそうな名前の選手を呼び戻しています。この選手には4つ上のお兄さんがいて、名前はマリアーノ・ニコラス・ゴンサレス。そう、かつてパレルモでプレーしていた選手です。インテルからの誘いに乗ってレンタル移籍しましたが、フィーゴやスタンコヴィッチとのポジション争いにやぶれ泣かず飛ばず。翌年はポルトへレンタル移籍し、そのままポルトに在籍中です。パレルモのザンパリーニ会長といえば商売上手な方。単に兄弟だから獲得したのではなく、セリエBのノヴァーラで今季11得点という結果を評価して電卓を叩いている事でしょう。

最近好調のウディネーゼが、また何だかよくわからない選手を1名確保してました。

センシ一族による経営難から売却先を探しているローマは、今回の移籍市場は蚊帳の外。ジュリオ・バチスタ、シシーニョなど、少しでもお金になる選手を放出して選手のだぶつきを解消。期待して呼び戻したオカカは結局レンタル放出した。序盤戦沈んでいたチームをやりくりして、首位戦線に引き戻したラニエリ監督は、「外国資本でも構わない。大盤振る舞いしてくれる投資家にローマを買ってもらいたい」と発言。彼の気持ちが良くわかりますよ。選手は取ってもらえなければ、キャプテンは先発から外しづらい。そんなチームなかなかありませんから。

あっ、今季も胸スポンサーの無いまま奮闘中のラツィオですが、ジュゼッペ・スクッリ選手は確保できましたよ。

冬の移籍の王者はミランだとかインテルだとか言われていますが、「センターラインを補強したブレッシャだろ!」って思った人は少なからずいることでしょう。

ラノッキア、カルジャ、トーニ、スクッリ、パッラディーノら10人のレギュラー級の選手を大量放出したジェノアですが、11人選手取っています。流石です。カペッロ先輩に見せつけてやってください。

ジェノアのライバルクラブであるサンプドリアは会長と喧嘩したカッサーノをミランに放出し、さらにはエースのパッツィーニもインテルに放出しました。正直血迷ったか!と言いたい所ですが、その気持ちは心の中にしまっておきます。なお、サンプドリアは昨季、カッサーノとパッツィーニの活躍で4位でフィニッシュしたチームという事をお忘れ無く。

サンプドリアで干されていたカッサーノを引き取り、バイエルンとの契約延長交渉が決まらないファン・ボメルを引き取り、いつまでたっても期待の星のエマヌエルソンを引き取り、ユヴェントスで4番手のCBに押し込められたレグロッターリェを引き取り、スペイン人で懲りた経験があったのにディダクを引き取り、不良債権化しつつあったロナウジーニョをフラメンゴに引き取って頂いたミラン。かつての指揮官であるカペッロ監督に誰かインタビューしてきてよ。


(筆:Qoly編集部 ◆)

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