2011年2月14日(月) -スタッド・サン・シンフォリアン
Metz
2
1-1
1-1
2
Ajaccio
デュアメル
デュアメル
34'
69'
得点者
12'
71'
メジャニ
ペラッジ


得点の取り合いとなったが、結局2-2の引き分けで試合は終了した。

まず先行したのはアウェイチームのアジャクシオ。12分、ソクリエとカヴァッリがともに下がってセンターバックを引きつけ、空いたスペースにペラッジがスルーパスを送った。そして裏に飛び出したメジャニが右足アウトサイドでゴールに蹴り込み、先制点を奪った。

しかし34分、ホームのメスがワンチャンスを生かす。グエイが送ったロングボールに対し、プラールのミスを生かしてデュアメルが裏に飛び出すことに成功。シュートを決めて同点に追いつくと、後半にも追加点を奪取する。タンブーラのコーナーキックがクリアされたところを拾い、左サイドからクロスボールを投入。前に残っていたブスマンがヘッドで落とし、デュアメルがボレーで叩いて今日2点目をあげた。

だがその直後、今度はアジャクシオが追いつく番であった。やや左サイドよりの位置でセットプレーを獲得し、カヴァッリが左足でパスを送る。中央でメジャニが飛び込んで掠ったことが囮となり、ファーに抜けたところをペラッジがシュート。これがゴールに決まり、結局試合は振り出しに戻る事となった。

試合を通してアジャクシオはほとんどやることが変わらなかった。組織力はメスより確実に上回っており、相手のラインが高ければソクリエが一発で裏に飛び出す、相手が下がればソクリエが引いて空いたスペースに2列目が飛び込む、といった連携も徹底されていた。変化といえば、終盤に投入されたキンケラがドリブル突破を徹底して仕掛ける役割を担ったくらいである。

そのため試合の流れを決めたのはメスのプレーだった。序盤は対抗する手段がなく、引かされてピンチを迎えて前に放り込むだけになってしまった。しかし偶然相手のミスから得点をあげたことがキッカケとなり、前線からボールを奪う意識が高まった。

アジャクシオの前線の連携は組織されていたが、逆に言えばキーマンのソクリエやカヴァッリにボールが入りさえしなければ、パターンに入らない。守備の積極性を高めたことで、ペースを奪い返した。さらに後半からはエンディアイをトップ下に下げて4-2-3-1に変更し、デュアメルのポストをより生かす縦の関係を構築。その結果、逆転に成功した。

だが点を取った直後に失点し、その後は運動量が落ち押し込まれる展開になった。ただ、残り時間があまり多くなかったこともあって、耐え切ることには成功した。ただ、内容的には組織力でも個人能力でもアジャクシオに上回られた。もし34分の相手のミスがなければ完敗していた可能性も高い。メスとしては引き分けで御の字だったといえるだろう。

(筆:Qoly編集部 K)

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