今日4月29日、カタールではリーグの上位4チームが参加して行われるクラウン・プリンス・カップ決勝が行われる。勝ち上がったのはアル・アラビとアル・ガラファの2チーム。奇しくも昨年と全く同じカードとなった。

2010年大会の決勝はアラウージョ(元清水、ガンバ大阪)とイラク代表FWマフムードが爆発したアル・ガラファが大量5得点をあげ、0-5と完勝している。

現在アル・アラビの監督は、元大分トリニータの指揮官として知られるペリクレス・シャムスカが務めている。今季のカタール・スターズ・リーグでは4位で終わったものの、レフウィヤとの準決勝ではカボレ(元FC東京)のゴールで0-1と辛勝。タイトルを目前にした。

「私は選手たちの兄弟だ。それがここまで来られた理由だね。ただ、みんなタイトルは欲しいんだ。難しい試合になるだろうが、達成できる手段を模索する。私たちは昨年のリベンジに行くんだ」と勝利に向けて前向きな準備をしていると発言した。

また負傷で欠場が決定しているレオナルド・ピスクリチについては、「誰もがピスクの重要性については理解しているだろう。リーグ戦でも同様の問題に直面した。しかしチームの団結と努力により、それを克服したんだ。私は選手たちを完全に信頼しているよ」と、代替選手への期待を述べた。

なお、日本でもお馴染みのブルーノ・メツ監督が率いているアル・ガラファは、今春元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノが古巣ヴァスコ・ダ・ガマと契約し退団。既にブラジルに帰国しており、戦力が大きくダウンしている。来週半ばにはACLの第5節も抱えており過密日程の中にある。

シャムスカにとっては今季最後のタイトルを奪う大きなチャンスといえよう。アル・アラビは昨年の屈辱を晴らせるか。

(筆:Qoly編集部 K)


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