世界王者、スペイン代表を率いるビセンテ・デル・ボスケ監督は29日のベネズエラ戦を前に、一つの決断を行った。所属のチェルシーで不振を極めるフェルナンド・トーレスをついにメンバーから外し、ヘタフェとバレンシアでここ4シーズン二桁得点を続けているロベルト・ソルダードを招集したのだ。

ソルダードが最後に代表に呼ばれたのは2007年6月のことで、デル・ボスケ監督が就任してからは初招集。地道に結果を残してきた26歳のストライカーにとって、EUROの出場メンバー発表前最後の試合となるベネズエラ戦は、まさに最初で最後のチャンスだった。

2-0のスペインリードで迎えた後半、フェルナンド・ジェレンテに代わり出場したソルダード。代表での過去2試合ではゴールを奪うことができなかった彼だが、この試合は50分の初ゴールを皮切りに、なんとハットトリックの大活躍。

EURO2012のメンバー入りに向けて、これ以上ないほどのインパクトを残した。

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ソルダードは試合後、「こんな形の代表復帰戦になるとは、本当に夢みたいだよ」とコメント。そして、ハットトリックを記念してチームメイトにサインとメッセージを入れてもらった試合球を披露したが、その中にはシャビ・アロンソが書いた『EUROへのチケット!』という言葉が含まれていたという。

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誇らしげなソルダード。ライバルのトーレスはクラブで結果を残すしかなくなった

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