香川がユナイテッド加入することに反対するのではない。加入してもサー・アレックスのことであれば驚かないし、加入するのであれば、とても素晴らしいことである。ルーニーとの関係がうまく行けば成功するだろうとも思っている。しかし、とりわけ必要な補強であるかと言われれば、そうではなく、必要な補強はどう考えてもセンターハーフの方である。改めて断っておくが、オールド・トラッフォードで日本人があの赤いユニフォームを着てプレーすることとなった場合、必要な旅費をどうにかして国際線に乗り込みたい気持ちは一般の人よりも強いはずである。ルーニーと香川の共演を想像しただけでワクワクが止まらないことも付け加えておこう。
もう一方、チェルシーという名が上げられているが、あれだけ監督人事が落ち着かないクラブなので、オーナーの気分で誰の名前が出てきても全く驚かない。
さて、あまり突っ込まれないのだが、このプレミアの2チームの名前を上げたのは「ビルト」である。ドイツ最大の発行部数を誇る新聞であり、影響力も大きいが、タブロイド紙だ。日本のタブロイドとは異なり信ぴょう性の高いネタも少なくない。が丸呑みに出来るかといえば非常に疑問な点が残る。
プレミアかリーガか、ステップアップするならその2つであり、香川自身もそう志向していると報じられている。しかし、求められなければ移籍は出来ない。香川がどういった決断を下すのか、待ち遠しいと感じる時間がそれを導き出すのであるが、「もしも」を想像するのもサポーターの特権の一つだ。もちろんいい方にも悪い方にも。そして解説者はそれを仕事にする。だからオフシーズンもピッチの外もフットボールは面白い。
※選手表記、チーム表記はQoly.jpのデータベースに準拠しています。