▼「インテルクラブ・ジャポネ」に見る動員の手法
では、それらのサポーターズクラブは一体どのようなポリシーを掲げているのだろうか。ここでは、インテルクラブ・ジャポネの紹介をしたい。
インテルクラブ・ジャポネとは文字通り、日本国内のインテリスタを対象としたインテル公認のサポーターズクラブだ。2011年8月に発足し、日本全国に177名の会員数(12/13シーズン)を誇る日本でも最大規模のサポーターズクラブである。男女比はおよそ4:1だという。
インテルクラブ・ジャポネが掲げている理念が、「メンバーの顔が見えるファンクラブ化」だ。日本全国のインテリスタをただ“集める"だけではなく、集まった人達を実際に“繋げ"、その関係性をより“濃い"ものにしたいというのが彼らの本意だ。そしてそのような姿勢こそ、日本国内におけるインテリスタの輪を本当の意味で広げ、構築するのだと考えている。
そのため、彼らが主催する観戦会やフットサル等のイベントでは、可能な範囲でUstream配信を行っている。これなら、距離的な問題で参加できない会員も疎外感を感じることなく、Twitterを通して各活動に参加することができる。また、某討論番組のパロディ企画「朝までインテルクラブジャポネ!」や女子メンバーだけによる「インテリスタ女子会」を適宜開催するなど、そのコミュニティ密度の濃さに驚く。さらには年に一度、ジャポネとしての「総会」まで開き、会計報告や活動内容の共有まで行われているという。このように、「顔が見えるファンクラブ化」という一貫した理念があるからこそここまでの動員を生み、新たなコミュニティとして機能しているのではないだろうか。
ちなみに、過去に行われたイベントの中にはQoly.jp編集部が取材に向かい、レポートとして掲載されているものもあるため、詳しい雰囲気や様子はそちらを参考にしていただきたい。
【インテルクラブ・ジャポネ、発足記念パーティ】
https://qoly.jp/index.php/news/5780-interclubgiappone
【潜入!ミラノダービー観戦会に行ってきた!】
https://qoly.jp/index.php/event/12886-milano-derby