2013年1月11日(金) - バーレーン・ナショナル・スタジアム(リファ)
Bahrain
1
1-0
0-0
0
Qatar
ファウジ・アイシュ(PK)
25'
得点者

勝利以上の結果を得ることが必須で、しかもそれでもオマーンがUAEに大差で勝利すれば得失点差で敗れる可能性も残っていた開催国バーレーン。しかし、見事にその困難なミッションを成し遂げ、決勝トーナメントに進出した。

序盤から試合のペースを掴んだのはバーレーンだった。アイシュへのロングボールでカタールのラインを下げ、激しいプレス、素早い守備への切り替えで組み立てを許さず、ショートカウンターに持ち込む。高い最終ラインの裏はマルズーキが持ち味のスピードでカバー。

そして25分にはコーナーキックからPKを獲得。アイシュがショートで出し、アル・フセイニがクロス、ファーポストでマルズーキがヘッド。これがビラル・ムハンマドの手に当たって、審判はハンドを宣告。アイシュがこのチャンスをきっちりものにして先制点を決めた。

前半もかなり機能はしていたが、ハルファンを何度か前を向かせたことを考慮し、ハーフタイムにアル・マルードをベンチに下げ、アンカーに本職はCBのフセイン・ババを投入。4-3-3に変更し、バイタルエリアの守備を強化することに成功。

一度マルズーキのクリアミスからムハンマド・フセインがハンドまがいのプレーをしたが、幸運にもファウルにならず。そして終盤のカタールのパワープレーを凌ぎきり、リードを最後まで守った。他会場ではUAEがオマーンを破ったため、バーレーンは絶体絶命の状況から決勝トーナメント進出を成し遂げることとなった。

カタールはといえば、個人能力は見せながらも相変わらずの応用力不足で、試合の流れを一向に掴めなかった。カソラ・ムハンマドがアイシュの飛び出しに苦しみ、ビルドアップは中盤で引っかかる。

それでも前半はハルファンとセバスチャンの縦の関係が数度生きた場面があった。最初はロングボールを放り込んでいたがあまり機能せず、バーレーンの中盤のプレスを誘ってからグラウンダーで入れる形に変えて多少改善が見られた。

しかし、後半はフセイン・ババの投入によってハルファンが潰された。おそらく、彼らを囮にボールを受けて欲しいと57分に投入されたエル・サイードは、自らゴールを取りに行くようなポジションを取ったため機能せず。終盤にアル・マリを投入して3トップにしパワープレーに出たが、むしろバーレーンのカウンターから大ピンチを迎えていた。

カタールは1勝2敗という結果であるが、オマーン戦も内容は非常に悪く終始ペースを握られた。むしろ、よくグループ3位で終えられたという戦いであった。既に弱点がバレバレな上、応用力や対応力がないという決定的な穴を隠しきれず。負けるべくして負けたといえる大会である。

(筆:Qoly編集部 K)

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