CB:マルキーニョス(ローマ)

コリンチャンス時代から期待されてはいたが、セリエAの舞台でここまで印象的な働きを見せることを予想できたものはそうそういないだろう。ブラジルから移籍金300万ユーロでローマにやってきたブラジル人CBは、圧倒的な対人戦の強さを武器に瞬く間にチームの主力へ。イタリアにはハイレベルな守備者がひしめいているが、89%のタックル成功率を誇る男を探すのは容易いことではない。

CB:ダンチ(バイエルン)

ボルシアMGのセンターバックとしてまずまずの実績を上げてはいたが、彼がバイエルンに加入した当初は“控えセンターバックの一人"という認識が強かった。しかし、蓋を開けてみると、ディフェンス陣の要として君臨し、チームのブンデスリーガ制覇に貢献。肝心な守備だけではなく、攻撃面でもチームを助け、今や「欧州でも屈指のセンターバック」と評される彼を470万ユーロで確保できたのは大きな成功であった。

RB:ダリル・ヤンマート(フェイエノールト)

「今季のエールディビジにおいて最も安定感があるプレーヤー」と称して相応しいサイドバックにかかった費用は“ゼロ"。ヘーレンフェーンとの契約が満了したところを見事に引き入れたフェイエノールトのプランは大当たりだった。オランダ代表でもグレゴリ・ファン・デル・ヴィールらからレギュラーポジションを奪うなど知名度を上げており、アーセナルやチェルシーからの関心も伝えられている。

LB:バスティアン・オチプカ(アイントラハト・フランクフルト)

上述のケヴィン・トラップと同様に、アイントラハト・フランクフルトがシーズン前の移籍市場にて“勝ち組"となり得たもう一つの要員が、バスティアン・オチプカの獲得にあった。レヴァークーゼンからわずか60万ユーロで引き抜かれると、ブンデスリーガ最高クラスのレフトバックへ飛翔。1試合あたり1.5回のインターセプト、2.6回のタックル成功率を残しているだけではなく、積極果敢なオーバーラップで攻撃にも参加。ドイツ代表入りも噂されるほどにまで名声を上げた。