金曜日にマンチェスター・ユナイテッドで初めてのプレスカンファレンスに登場したデイヴィッド・モイーズ。話題の多くはウェイン・ルーニーの将来についてのものであった。『CAUGHTOFFISDE』はモイーズが今夏契約を望む5人の選手を挙げているのでご紹介しよう。


レイトン・ベインズ (エヴァートン)

エヴァートン時代、モイーズが一緒に働き素晴らしい関係を築いているのがベインズだ。ベインズはモイーズが最も信頼を寄せていた選手であり、左サイドバックとしてプレミアリーグ屈指の選手である

。モイーズがベインズをユナイテッドへ連れて行くという噂は新監督就任が決まった直後から報じられてきたが、ユナイテッドは先週1200万ポンドの移籍金でオファーしたと報じられている。しかし、これは即座にエヴァートンから拒否されている。エヴァートンは売却不可能の姿勢を示しており、アシュリー・コールの保持するイングランド代表レギュラーの座に挑戦するベインズに対して1200万ポンドは安いと考えているようだ。

だが、モイーズはベインズ獲得を諦める事はないようだ。既に2度目のオファーを送っており、その移籍金は1500万ポンドであるという。しかし、それでもまだ足りないようだ。エヴァートンは2000万ポンドであればベインズ放出を検討するようであり、エヴァートンの新監督となったロベルト・マルティネスも残留を強く希望している。

ケヴィン・ストロートマン (PSV)

オランダ代表MFは長くユナイテッドの移籍が噂され、サー・アレックス・ファーガソンも昨年の夏に獲得を望んでいた。ファーガソンはストロートマンの獲得に向かう事を決めていたようだが、クラブと選手を説得する前に1年間様子を見ることを決めていたという。いま、ファーガソンは勇退したが、ユナイテッドは興味を持ったままである。モイーズはユナイテッドの弱点の1つである中盤の強化を望んでおり、欧州で高く評価される若きオランダ代表MFはその改善策の筆頭として考えられているようだ。ストロートマンはU21欧州選手権でも素晴らしい活躍を見せ、キャプテンとして母国を準決勝まで導いている。既にA代表にも選ばれている。中盤でリーダーシップを持った選手はロイ・キーンの退団以降のユナイテッドに欠けているものであり、多くの人々がキーンのプレースタイルとストロートマンを比較している。

ストロートマン本人もオールド・トラッフォードへの移籍に興味を持っており、最近では「キャリアのどこかでプレミアリーグでプレーしたい」と語っている。PSVは売却に向かっていることを認めており、今夏できるだけ高く売却したいと考えているようだ。PSVの要求額は1500万ポンドであると言われており、これはユナイテッドの予算内に収まっているようだ。モイーズは他のクラブが本格的な興味を示す前に取引を成立させる必要があるだろう。

チアゴ・アルカンタラ (バルセロナ)

ヨーロッパ・フットボールで最も高く評価されている1人であるチアゴ。彼はバルセロナの偉大なるチャビとアンドレス・イニエスタのようなプレーメーカーである。このようなタイプの選手はユナイテッドが長く探し求めてきた選手の1人である。特に今年はポール・スコールズが正式に引退した事もあり、とりわけ関心が高い。赤い悪魔は中盤でパスをチラシ、トップレベルの守備の鍵を開けるような選手を失っているが、チアゴであればそれが可能だと考えている。

チアゴがU-21欧州選手権で大活躍した事は既に周知の事実だ。イタリアとの決勝戦ではハットトリックを達成している。チアゴのこの素晴らしい活躍はユナイテッドの興味を更に強くし、22歳のMFを今夏オールド・トラッフォードへ連れてこようと躍起になっている。チアゴはバルセロナでのポジション争いが歯列である事から退団を希望しているとみなされている。彼のような才能を持っていたとしても、イニエスタとセスク・ファブレガスの前ではなかなか出場機会を得ることは難しいのが現状だ。チアゴはこの状況が好ましくないと考えており、ファーストチームでのプレーが保証される環境に身を置き、来年の夏のワールドカップに出場する事を狙っているようだ。

ユナイテッドであればチアゴにファーストチームでプレーする機会を与える事ができる上に、このMFの移籍金は非常に手頃である。チアゴはバルセロナと売却条項を結んでおり、昨シーズン充分にプレーできない場合は1500万ポンドで移籍できる契約を持っていると言われている。そして実際にその状況が今起きている。つまり興味のあるクラブは1500万ポンドでチアゴを獲得する事ができるのだ。バルセロナは当然残留を望んでいるが、この売却条項によってチアゴの将来をコントロールできない状況にある。

既にバルセロナはチアゴの残留を諦めたとも報じられている。ユナイテッドがチアゴ獲得のトップランナーである事は間違いないが、獲得を望む唯一のチームではない。バイエルン・ミュンヘンの新監督となったジョゼップ・グァルディオラも状況を窺っているという。グアルディオラはチアゴに最初の出場機会を与えた監督であり、22歳のMFを最もよく知り、最も高く評価してきた。ユナイテッドが獲得を望むならバイエルンが本格的に参入する前に獲得へと動くべきだろう。

エセキエル・ガライ (ベンフィカ)

ユナイテッドはこのアルゼンチン代表DFの獲得を長く狙ってきたが、既に6ヶ月前にユナイテッドとベンフィカは移籍させる事に合意していたという。ガライは現在欧州で最も高く評価されるセンターバックの1人だ。リオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチが年を取ってきたことからユナイテッドは彼らの代わりとしてヴィディッチの獲得を望んでいると言われている。特にヴィディッチは昨季ユナイテッドで23試合の出場に留まっており、2011-12シーズンはほとんど欠場している。モイーズはこのセルビア人DFの代わりとなる選手の獲得を強く望んでいるようだ。

モイーズはヴィディッチが負傷しがちである事から売却も辞さない覚悟であると言われており、ミランが興味を持っているとも報じられている。これらの噂が実現するかは全てガライの獲得が成立するかどうかにかかっている。ベンフィカは2000万ポンド程度であれば放出するつもりと考えられている。リオ・ファーディナンドは1年間契約を延長しているが、今季も多くの試合に出場できるかどうかわからない。つまりガライがオールド・トラッフォード移籍を決めればファースト・チョイスのセンターバックとなる事も充分に考えられる。

モイーズはガライのパートナーとしてセンターバックとして高く評価されているフィル・ジョーンズを検討しているようだ。ジョーンズは昨季多くの試合にスターティングメンバーとして出場しているが、右サイドバックでの出場も多く、センターバックでのポジションを確立する事ができなかった。もしガライとジョーンズが強固なセンターバックコンビとなれば、モイーズのチームは何年もセンターバックに困る事は無いだろう。

クリスティアーノ・ロナウド (レアル・マドリー)

ロナウドとの契約はマンチェスター・ユナイテッドとデイヴィッド・モイーズにとって夢である。このポルトガル代表のスターがレアル・マドリーへ移籍した3年間、二度とこのウィンガーがユナイテッドのためにオールド・トラッフォードでプレーする事はないと思われてきた。しかし、今はチャンスがあると思われている。ロナウドはレアル・マドリーに不安を思っているようであり、スペインサッカーに満足していないと10月のインタビューで答えている。最近では「ユナイテッドが恋しい」とも語っており、3月にチャンピオンズリーグの戦いでレアル・マドリーの選手としてオールド・トラッフォードへ戻った際は非常に楽しんでいた。

ロナウドはレアル・マドリーと契約延長について駆け引きを行なっているのが現状だ。ロナウドの契約は2015年までだが、レアル・マドリーはこのポルトガル代表が選手としてのピークを迎える時期を逃すまいと延長のために躍起になっている。しかし、ロナウド本人は契約延長を考えていたにも関わらず移籍の噂が拡散した事に腹を立てていると言われている。レアル・マドリーはサンチャゴ・ベルナベウからロナウドが去るという事態は避けたいと考えているが、ユナイテッド復帰への噂は日増しに強くなるばかりだ。

ロナウドは昨季限りでサー・アレックス・ファーガソンが勇退した事にショックを受けていると言われている。ロナウドはもう一度サー・アレックスの下でプレーしたいと考えていたからだ。しかしながら、モイーズはロナウドに対してファーガソンは今もクラブの経営陣としてオールド・トラッフォードに役割保持していることを示す機会を望んでいる。ユナイテッドが今夏ロナウド復帰に尽力するかは不明な状況にあるが、レアル・マドリーが契約延長に失敗した暁には、マンチェスター・ユナイテッドへ帰還する可能性は非常に強くなるだろう。ユナイテッド以外にもフランスで大型補強を続けるPSGとモナコも興味を示しているが、サンチャゴ・ベルナベウを離れる場合、この世界的なスーパースターが選ぶ移籍先はやはりオールド・トラッフォードしかないだろう。


以上の5名が『CAUGHTOFFISDE』が報じるユナイテッドが獲得を望む選手たちだ。最も獲得に近いのは正式なオファーを送っていると報じられているレイトン・ベインズと1月に優先交渉権を獲得したと言われているエセキエル・ガライの両名だろう。ケヴィン・ストロートマンをPSVが売却に動いている事は間違いない。しかし、噂段階で留まっている現状を考えると他の補強ポイントを優先しているような印象を受ける。チアゴ・アルカンタラの獲得は非常に不透明だ。バルセロナが「オファーは受けていない」と発言した事もあり、獲得間近という報道と相反する形となっている。クリスティアーノ・ロナウドについてはやはり現状では「夢のお話」であろうか。今夏の電撃復帰というのは非常に考えづらい。

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